明日のためのバスの切符

                 本多理恵子

今朝、受話器を取ると

明日の使用人からの

テルだった。

お嬢様  純粋で 健やかだけでは、

優しさだけだは  

やっていけますまい。

自分を信じ、英俊に真剣に

自分を鼓舞していきましょう」

と、言った。

「どうかバスの切符を。桃の缶詰を食べたら缶をよく洗い、その中に絹のハンカチをでくるんだ甘栗を五つ入れるんだ。あすの神様に届くだろうから…」 

僕は不思議な気分で

テルを切った。

終わり