あの 十字路をまがると

赤い家が みえる

 

僕ん家だ。

父さんが  軽く口笛をふくと

 

それは  あるいて  いこうの  合図

みんなに  会いにいくんだ!

一番  いい服着て

 

十字路に でると  とても うれしい

ここには、パン屋と、酒屋と 服屋 

があって

 

お父さんは  クロワッサンを三つ買って

くれた

ミルクも  欲しいと  頼んだ

 

酒屋で  赤ワインと  ブドウジュースを

かってくれた

 

そして 黒いパンツを買ってくれた

チョーうれしい

 

そして、車がとおる  交差点で

髪を  軽く  揺り動かしながら

歩いた。

 

百合の花が揺れる  日曜日の

午後の  ことだった