ヨチヨチと あの ヒヨコの 番長

ベンジャミンが やってきた

この春 初めて 向うの 花道を

歩いてくる

チヨチヨ

黒い サングラスを 光らせ

我が者顔で 歩いてくる

肩で さわやかな 風を 切りながら

 

よく見ると 少し

太ったようだ 

 

オーイ ミネオ―!!

ベンジャミンは カエルの ミネオを 呼ぶ

 

ベンジャミンか!元気だったのか?

どこに 行っていたんだ?

 

故郷の おふくろのところに

親孝行をしに 行ってきた

 

太ったなあ?

ああ、 おふくろの味が おいしくて

良かったナ 幸せな春で

 

ああ、みんなで さくらを見てきたんだよ

と ベンジャミンは しみじみと語った

いい春だったな、ベンジャミン

とミネオは言った      

二人は ウフフと笑った

                          終わり