自宅出産の風景

子宮口全開大、少し排臨の2人目。

おそらく赤ちゃんは大きい。

 

いまいち、陣痛はテンポよく来ない。

まるで初産のような進み方。

 

 

寝ころんでいても、下がるという感じがないので

「立てるなら、立った方が早いよ

赤ちゃんはウンチと同じだから、寝てウンチは難しいでしょう?」と、声をかける。

 

無理~って言うかと思ったら

起き上がろうとする。

(保健所の健診で大きいから、病院で帝王切開!と言われていたと

後から教えてくれた。だから、生むためにできることはする!って決めていたらしい)

 

そして、外へ歩き始めた。

外で待機していた家族が、いろんなことを言ったり、

さすったり、赤ちゃんへ話しかけたり、

 

数回の陣痛をそこで過ごすと、産婦は勝手に戻って来た。

 

立ったまま、気張る。

 

ぴょんぴょん少し跳ねたり、ゆらゆら揺れたり、

 

 

産婦の声が変わって来た。

お、下りてきた。

 

陣痛に押されて顔が全部出た。

立っているから、お尻から

まるで赤ちゃんが生えているよう。

 

狭い産道に体がキュウーーーって押されている。

 

赤ちゃんの鼻から、じわじわと羊水が押されて出てくる。

 

拭いても、拭いても、じわじわじわじわ。

 

あーすごいなあ…。上手くできているなあ。

 

数分、陣痛が来なくって、

それも、面白いなあって思いで

見守る。

 

来た来た来た…という産婦のつぶやきで

赤ちゃんが落っこちないように

手を添えた。

ずるん!

 

おぎゃあーーー!

 

外で待っていた家族の歓声が上がる。

喜びと安堵。

 

そして部屋へ流れ込んでくる家族

 

自宅らしい空気感。

 



生まれてそのまま

カンガルーケアをしていた。

3,8キロもあった男の子を抱っこして

ママが

「重いから、だれか取って」

いや、違うって・・・。

 

ママが良いんだよ、

だって今、ママ情報をどんどん赤ちゃんは

アップデートしてる最中だから。

ママの皮膚はこんなのか、

ママの声はこう聞こえるのか、

ママのにおいはこんなのか、

ママのあたたかさ、

ママの手、

 

ママの気持ちは、生み切った賛美を送る家族のほうへ行ってしまっている。

そうすると赤ちゃんは泣く。

 

僕に気持ちを向けて!

僕がここにいるよ!

僕はここだよ!まま!

 

 

やはり、妊娠中からだよな・・・。

 

 

妊娠中から、関われていたら、

もう少し、心のことも、体のことも

 

母性本能をもっともっと開かせるために

下準備ができただろうな・・・。

 

やはり、お産の前に

ママたちには知っておいていただきたいことがたくさんある。

 

赤ちゃんとの心のつなぎ方。

テンポ。

体のゆるみ具合、

 



あたたかく、やわらかく、

本当に、トチロー先生から教えていただいたことが

大事なんだなって、改めて思う。

 

お産の時に言っても

ほぼほぼ、伝わらない。

 

 

妊娠中の方、

母性本能スイッチの入れ方、

安産の体のつくり方、

お伝えします。

 

ピンと来られたらご連絡を!

erikobaranabas2000@gmail.com