豊かになって来たフィリピン。
いつかは来ると感じていましたが、9月はじめ、帰比の挨拶件、今後の事を保健所にご相談に行ったら、来てしまいました。
「このあたりの人々や、病院、全部日本人のクリニックの事を知っている。(有名になりすぎたという意味)
貧しい人々のためという趣旨は、理解して保健所管内で活動認めて来たけど、
病院から、クレームが来たのだよ、
初産や多産のお産、帝王切開既往、保健省が全て病院出産とする、と通達しているケースを受けた事がありますね?」
はい、あります。
もう直ぐに生まれる状態だったり、
3人目って聞いていたのに、生まれたら6人目とか、
生んだ後で前回帝王切開とか、いくつもありました。
「患者は自分たちの事しか、考えて無いからね、平気で嘘つくね。それ、よく分かるよ、
でも、保健省がハイリスクは、必ず病院って通達している事、知っているよね。だから事実、困るんだよ」
はい、全く持って、すいません。
病院への集約化を10年ぐらい進めて来たフィリピンです。
ここだけでなく、行政の助産施設ですら、保健省の規定に添えず(めちゃくちゃ理想的な設備が必要で設備不良で、)一年以上閉院してます。
という概略で、
今、クリニック、患者さんをクリニック内でみれず、です。
お産の人々が、ガンガン来ます。一晩に4件とか、、、
全員、お断りして病院へ送り届けている状態。
そして、ほぼほぼは、帝王切開になってます。
帝王切開率、70%以上だと病院内みていると感じます。
いつもワードは、全員帝王切開です。
これが、ここでのお産が増えた患者サイドの裏の事情の一つです。
あとは、決定打になったお産がありました。
4月にここで、初産で低身長、赤ちゃん大きめ、という方を病院転送しました。このケースが、病院出産後、数時間で死亡しました。
言い訳しても、赤ちゃんの命は戻りません。
という事で、
クリニック内での、活動は今、止めてます。
これからの事など、ご報告しないといけないのですが、当面は
外回りで患者さんに届けてます。
サム君、は近くの小学校へ通い、元気になってます。
先日の胸部レントゲンでは、主治医が
「あ~!神様ありがとうございます!」と第一声上げられたぐらい、適応して来てたようです!