サム君、最初の手術予定の時は
止血能に問題がある事が分かり、
血液の精密検査で1週間入院、血液内科の専門医にも
診察してもらい(これが手術の条件だった)
血友病の因子はないことが証明され
1週間空いて、先週金曜日入院して直ぐの血漿輸血で
アレルギーを起こし、担当医より、
輸血できない状態での手術はここではできないとの判断。
つまり、現状の心臓で生きれるまで生きるしかないってこと。
(日本の医師に確認したところ、日本では、自己血の保存をしておく、や
出血を最小限にし、人工代用血漿などを使うとか
いろいろと案があるので、もう手術できない、諦めましょうには
ならないとのこと、でした。)
血漿による、アレルギーがかなり出て
吐き下し、高熱、だったので、電解質に異常が発生
日々カルシュウムを点滴で入れるという治療が行われました。
だから、手術は中止でも入院は長かった6日間入院して
火曜日深夜に帰宅。
今日は、サム君の仮家を訪問する予定でいましたが、
お産が5件、しかも、点滴を3人に使ったというゴタゴタ具合。
だから、まだ、退院してきてからのサム君母子に
私は出会えていません。
サム君の仮家は、お山の中で。往復2時間かかります。
サム君が医師からの言葉を
どう理解しているのか?
が
まだ確認とれていません。
明日、上がれたら上がってお話聞く予定です。
サム君のおかあさんに、携帯電話の使い方などを
親身に理解しやすく教えてくれたのは
絆サロンの美容師・エレナさんとナニンさん。
特に、おかあさんと年も近いエレナさんは
携帯電話を美容院で持つようになっても
使い方を分かろうとしなかった自分と
サム君母と行動や思考の方向が同じだったらしく、
とても親身になって、心配してくれています。
手術取りやめの決定は、サム君だけでなく
支援頂いている皆さまにも、
絆サロンスタッフにも、衝撃でした。
サム君母子が、
読み書きができないことを知っている絆スタッフ。
「手術できないって、どういう事?」
「若いうちに死んじゃうってこと?」
「だめだよ、サム君、今のまま死んだら、天国へ行けないよ!!」
???どうして???
「天国に行くまでに、ある看板が読めないと、悪魔の道に行っちゃう」
「赤ちゃんや、知能的に障害がある子は、死んだらガイド天使のエスコートが付くから
必ず、天国へ行けるけど、あの子はもう12歳だもの、
自分で看板に書いてある文字を読んで天国への道を選ばないといけないのよ!」
ええええ~~~!!
天国への道、要所、要所、案内板があるんですか??
「それに、天国に入るのに、登録申込書があって、自分で読んで
記入しないと、入れないのよ!」
つ、つまり、
小学校に行けなかったアエタの人たちは
識字教室で、なぜ、識字が必要か、をこういう理由だと習ったようです。
「だから、サム君は早く、識字をきちんと習うべきよ
このまま、サマール島へ帰しちゃだめよ!」
絆サロンスタッフと似たような境遇のサム君親子に
エレナさんも、ナニンさんも
思い入れしてくれています。
もう愛です。
瞬間、瞬間つながるネットで、
「勉強に来なさいよ!」
ってサム君に声をかけてくれた様子。
日本の聖隷浜松の小児心臓外科の先生から、
1回目の入院が決まっていた時に
「サム君の現体重で、手術するよりも
もう少し体調を整えて(栄養失調の改善)からの手術の方が良いですよ」
と、お忙しい中、ご連絡を頂きました。
その時は、もうスケジュールは動かせないので
無理です!って言っていましたが、
時間ができちゃいました。
貧しい上、遠縁を頼って食いつないでいるサム君を
栄養状態良くするっていうのは
勿論、ハードル高いですが。
(理由:サム君用の食品を他の人が食べちゃいます)
栄養状態が良くなれば、違う希望も見えて来るかもしれないって
ぼんやり考えています。
日本の医師の方々は、肺高血圧の具合によるけど、
「日本でならできる」って言っておられるから。
サム君の今の考えを聞けていないので、
聞けたら、アップします。

サム君手術にご支援頂いた皆様方へ
現状、手術はできないので、
手術費の支援に関しては返金の手続きをさせて頂きます。
お手数ですが、erikobaranabas2000@gmail.comへ
ご一報お願いします。
皆さまのご支援に感謝しております!