やっと、本当にやっと検査結果が出て
血友病でないと。あー良かった!
土曜日に血液内科医の診察も終え、
止血能力が少し問題はある状態なので
手術の時には、対策を取るそうです。
(おそらく血漿を輸血するとか、こちらは血液ドナー探しです)

やっと、スタートラインに戻りました。
サム君、母子。
本当にこのあたりの少数民族、
特に山の中に隠れて暮らすようなアエタの人達と
似たような生活だったようです。
どういうこと?って
誰かとの対話に目を見て話しができない、
一人で行動できない、
市場や売り場で支払いができない、
質問を理解する以前に逃げようとする、
トイレに行けない、etc...
知り合いの中でしか、会話をしてこなかったのでしょう。
病院でサムの付き添いはお母さんだけ
携帯電話以外に外と連絡を取る事はできないと聞いた時
半泣きで、誰かに代わってもらわないと…と言っていたお母さん。
周囲(絆サロンのアエタの二人)が実に根気よく
携帯電話の使用方法を
教えました。
出来ないと思い込んで携帯を使おうとしなかった経験がある
彼女らだからこそ、
差別を受けて来た、貧困の暮らしってこういうものという
刷り込まれた社会的地位を、違う視点で見ることができなかった
同じ経験者同士
教え方、励ましは見事でした。
マニラという都会に出て1週間、病院で暮らして
トイレにお母さんが行く事ができませんでした。
いつもサム君に一緒に行ってもらっていた様子。
(フィリピンの貧困層は家にトイレがないものです。
だから、部屋の中に尿器があり、夜間はそこへ家族が皆排泄します、
クリニックでも、産婦の友人が、産婦の寝ているベッドの横で
昼間っから、尿器に座って
排泄しながら無駄話をしていた場面に驚きました)
だから、サム君と一緒ならトイレに入れるけど
高速道路のドライブインなどの公共施設では
それは無理です。
サム君の家族にとって排泄は
草むらでするものですから・・・。
マニラに草むらは絶対にないな~。
病院の寒さはどうだったカも聞きました。
寒さに関しては耐えうるレベルだった(防寒着たくさん持たせています)
お湯のシャワーが出てめっちゃ驚いたそうです。
「熱いのが蛇口から出るのよ、いつでも出るのよ!、あの冷たい部屋で
熱いのよ、水が!」
そうですよね、
彼らの暮らしにすれば、水は火にかけるか、
日光に当てておかないと温かくならないもの。
その水が
朝も夜もずーと温かいのは謎だったのでしょう。
サム君の方は12歳ですから、
今までの暮らしと今回のマニラの病院との違いを
いろいろ楽しんで来た様子。
血液検査で、足踏みがありましたが、
予定通りのスケジュールだったら、
お母さんが持たなかったかもしれません。
後、新しいお薬も看護師から、
たぶん説明受けただろうけど
サム君に飲ませていませんでした。
会話ができないからですね。
ナースも確認ってこのレベルです。
お母さんの強い強い思いで
サマール島から、遠縁を頼って移動してき
手術支援に答えて下さった方々がたくさんいて下さって
実現している今回の支援。
手術というものだけでなく
サム君母子から、私が学ぶこと
サム君母子が成長するチャンスにもなっていること、
本当にたくさんあるなと感じています。
サム君母子、数日は多分、
山に戻り休息になるかと思います。
予定が何度も何度も変更になりましたが、
次回また決定したら、お知らせします。
ご支援に感謝しております!
応援メッセージ、いつでもサム君へ送りますので
出来たら動画で私のメッセンジャーに送って下さい。
サム君母子にすれば、本当に
信じがたい、自分へのメッセージです。
温かさがたくさん伝わることが
喜び・勇気・自信に変わっていきます。
ご支援に感謝しております。
(サム君なしにトイレに行けない)