昔の私がいた世界観。
きれいにしなくっちゃ、不潔は敵。
栄養はこれとこれとこれと…が必要。
食べれてないと病気や栄養失調になる。
夏は暑くっていや、冬は寒いから動けない。
病気になったら、病院へ。
お薬が治してくれる。
もう一杯あり過ぎて、書ききれないです。
途上国に来て、自分の正解感・価値観が間違っていたなって感じます。
だってね、
不潔の中で生まれて、元気に生きている子どもや老人、
不潔の中で生まれ落ちると、そこに住んでいた親からの免疫を
受け継ぎ、
生まれた時から、親の生活環境なら
そこにいる菌と共存できるから、です。
栄養なんか、とてもとても足りない日々の食事で
私なんかよりも、断然体力あって身体使って生きている人たち
彼らから、学ばずに現地が分かる訳ありません。
これは、常在菌の働きにより
少ない栄養であっても、多数のカロリーやビタミン合成を
腸内で行っている事実が今は証明されましたね。
暑くっても、寒くっても、少ない持ち物で
生き抜く力のある人々。
月明りだけの暗闇を動物を追って、
ブッシュの中、全力で走れる視力、体力、筋力、
外でめっちゃ、遊ぶ子供たち。
遊びの中で、自然界からの様々な感覚刺激を受けて
私たち人間の身体は発達していく仕組みが
本来の成長だからです。
こうやって、自然の中で自由に育った子供に
低体温の子なんかいない、
土踏まずのない子もいない、
視力の悪い子も
歯並びの悪い子もいない。
でも、動かなくなり、外に出ず
甘い物、現地で採れない小麦食品、
加工食品、インスタント食品を日々食べ
ネットに浸かって生き始めると
あっという間に崩れます。
あー、自然から外れたから、
人工的な快適だけに焦点合わせたから、
自分の中にある、子供の中にもある、自然が活躍できないんだな、って
感じています。
途上国=可哀そうの絵が
日本の方の中に
かなり出来上がっている。
勿論、有ります。でも
そこにだけ、
焦点を合わせると、
誰もが持っているからだの能力に
心の仕組みに
蓋をしてしまう気がします。
トヨタには
「障子を開けてみろ、外の世界は広いぞ」という言葉があると
野球選手のイチローさんが紹介していました。
常識という障子に囲まれた狭い枠中で
自分を見失ってしまっているような気がしてなりません。
枠を作ってきたのは、自分たち。
それに私は海外で気が付きました。
理屈や常識、知識より
自然の仕組みはめっちゃくちゃ
優れています。
この恩恵は誰にでも与えられている。
スイッチが入るか、入らないか、
基礎のスイッチが入っていないのに、
上のスイッチだけを入れたいもできない。
基礎は、『あたたかく、柔らかく』です。
もう10年以上前に、出会わせて頂いた
自然育児学校や、アトピーを整体で治していく
神の手をお持ちの星野トチロー先生が
言われていた言葉です。
やわらかいと、狭い産道も上手に出て来れるし
落っことしても大抵は(大抵ですよ)大丈夫。
温かだと、良い腸内細菌も活性化するし、
老廃物、ケミカルも血流で排泄方向へ向かいます。
何より、すぐに動ける体になるし、思考も幸せになりやすく
元気になります。
さあ、
常識にがっつり縛られつつある高校生に
お話しできるチャンスを頂きました。
上手く何か少しでも
ここで、学ばせていただいた事、伝えられたら
良いなと思います。
私の診療時間でなく、お産が無ければ
どなたか、場所作って頂ければ
上記のような経験談で良ければ
お話させてください。
障子の外の世界。
ここにあります。
ご支援に感謝しております!!
一昨日のお産3件の写真です。
