ここで暮らさせて頂き、本当に長い年月が過ぎている、
昔から、私は皆と同じじゃなかったけど、
変に磨きがかかっているのは理解できる。
日本に生まれ、日本だけに暮らしている人には
日本で生きるノウハウが浸み込んでいる。
フィリピンにはフィリピンのノウハウがあるように。
価値観やバックグランドの違う者同士
深い会話は成り立たない。
深い部分での理解はとっても難しい。
例えば、大きな鍋。
日本ではきっと炊き出しとかに使う大きな鍋でしかない。
ここでは、鍋だし、水桶だし、洗濯桶だし、時に子供の水浴びプールにもなる。
集落みんなが、葬式などの来客多数の時は、
貸して欲しいっていうぐらい、貴重な鍋
雨の日には
軒先の雨を集めるのに、外にポツンっておいてある。
日本の価値観で見ると
お鍋で洗濯?パンツを洗う?えー―――信じられない!
でしょう?
でも、お鍋=火にかける=お鍋の温度は100℃超える
雑菌の不活化は60℃超えれば十分なので、
このお鍋を有効活用しても
病気の原因になることはない。
雑巾ももう、日本の家庭では
使い捨てクイックルワイパーや
ティッシュペーパーに変わっているんじゃないだろうか?
使い捨てられる物の多くは、木材や石油から作られている。環境よりご自分の気持ち良さ〜。
ここの雑巾は
テーブルも拭く。
足も拭く。
子供のおもらしも、犬が家の中で粗相しても、
拭く。
テーブルを拭くときは、大抵、次亜塩素酸を振りまいて拭くから
雑菌も、人の手の常在菌も全滅!しているぐらい清潔だろう。
でも、
詳しく知らないと、見える部分は
上も下もなく
全部同じもので、拭いている。
単純に、日本人は
途上国=汚い=感染症
勝手に下痢が多い、不衛生と決めつけている節がある。
O-157は、超清潔にお育ちになったお子様が
多く被害に遭った事実をご存知だろうか?
だから、どっちが良い、悪いを言いたい訳では無く、
物の見方、判断の方法をお伝え出来たらなって思う。
可哀そうをベースに現地を見ると、
脳は、現地での可哀そうを探す。
既成概念の肯定事実を探し、
やはり可哀そうだと、納得する。
どういう風に暮らして、何が起っているのだろう?と
対象にリスペクトをもち、肯定的視野で世界を見る時
世界観が広がる。
日本的に劣悪な環境の中でも人間は笑い、前向きに
生きているって事実を知っておいて悪くないと思う。
大学の授業をいくつか、受け持たせていただいている。
知って置いて欲しいって願うことが、たくさんある。
いつもは帰国している時なので
対面授業。
でも、帰国できないから、今回
録画で授業、ってお願いされた。
いや~、学生から画面越しに質問されないにしても
未知の海外、しかも貧困層の話、一方通行で説明できるほど
私、日本の学生が理解できていない。
生まれる、育てるに
ベースに必要なことは世界中、どこでも同じだ。
安心、安全、の中生まれ、
愛情、信頼の下にはぐくまれ
体と心をのびやかに育てていく。
日本が清潔な国でも、
このベースがあると思い込まされていると
足りない物探し。
ベースに穴空いている事実に気がつこうよ!
って、外から見ていると思う。
さて、どうなりますか。
録画で私の授業が理解できるwけないじゃん!
現地に来ても、理解できない人には
理解できないんだから!
って
ここで悪態をついておこう。
おまけ。

しゃっくりが出ると、糸くずを額に貼り付けると治まる迷信。やっている子がいたので撮らせて貰った。効果は無かったそうだ。
早産、一定の体重になる迄病院で管理が
日本的には普通。
34週、前期破水、出生体重2.1キロ
この子、が昨日はこんな感じで大きく育っていた。母親の十分な愛情とケアだけで。
ご支援に感謝しております!!

