妊娠7か月の毎月出血しているという妊婦(3人目)がやってきました。
 
胎盤の位置は正常の様子。1人目の自宅で死産、2人目をここで生んでいる顔見知りです。
でも夫が今回の妊娠が分かると逃げてしまったらしく、表情はすぐれません。
腰が痛いと言いますが、陣痛のようではなくお腹は柔らかです。
尿路感染の兆候があるので、そのお薬を処方して夫の件しばらくお話を聞きました。
何があるかわからないよな…、でも赤ちゃんを守れるのは母親だから、悲しみばかりに目を向けないで欲しい。
どこかすっきりしない気分でいると、昨晩にお産の呼び出し。
昨晩から朝6時前に2件の同時(本当に1分差)出産が無事終わり、
どちらも4人目、6人目というベテラン¿さんたちでしたが、赤ちゃんが大きく陣痛も緩慢で意外に時間がかかりました。
どちらもすでに男の子は3人います。今度こそは女の子!をと気合が入っていましたが
そんな願いが赤ちゃんたちには重かったのか?なかなか出てきませんでした。
出てきたらどちらも男の子。
夫たちがカーテン越しに「よしもう一人、つくるか!」と変な冗談を言い合う、温かいのだか、何だかのお産でした。昼間の7か月の女性に比べて、夫が妻を大切にしているのは十分わかったので
基本、夫婦が仲良しが何よりの心の薬だなと思いました。
 
そこにやってきた7人目の陣痛の方、ベッドがないを理由に他に行ってもらい、
ほっとしたのもつかの間、また呼び出しがありました。
病院から逃げてきた初産婦さんでした。
 
もうすでに赤ちゃんの頭が見え始めていたので、ベッドがないまま待合スペースのでお産になりました。
見ると汚い羊水が赤ちゃんの頭周囲にへばっています。
「なんで病院から出てきちゃったの?」
「まだまだ生まれない、辛抱が足りない!って何度も怒られて怖くなったの」産婦は16歳です。
羊水混濁の具合を思うと、病院で生んでほしかったと思いますが、この状態で来ちゃったらしょうがない・・・。
 
それでもお産椅子に座り、夫に背中を支えられての傷のないきれいなお産になりました。
一言も発せず、少しの唸り声だけで・・・。
 
終わってやれやれと思ったら、また5人目の産婦が・・・。この方はまだ生まれそうにないのでほ!
 
今日は久しぶりに朝から晴れています。
 
お産は本当に、何があるか予想困難です。
人の気持ちもいろいろあるだろうし、夫婦の危機もいろいろなタイミングであるものでしょう。
人生全体が予測不能なのかもしれません。
 
でも生きている事に、今現在多少支障があっても痛みがない事に、家族が元気でいることに、
食べ物があることに、相談できる人がいることに、いろいろなことに感謝して子供を守っていってほしいです。
まとまらない頭のままですいません!ご支援感謝しております!