色々な訪問者に手伝っていただいた彼女のケアであったので、痩せた女性の最期の様子をお知らせします。
 
足にむくみが始まり、利尿剤を入れてもそのむくみは引きませんでした。
体温が38度以下になることは無く、いつも暑い、暑いと上半身裸で床に寝ている日が続きました。
血圧は80-40といつもどうり。
 
心臓がどんどん弱っていたのでしょう。もうしんどいから、病院へ行くと言ったのが水曜日。
その日に病院でできることは無いと前回の入院と同じ答え。
「お父さん、私死ぬんだわ、ここで死にたくないからどうか家に連れて帰って、お願い」そう頼まれたそうです。
 
穏やかな表情で静かに横になる彼女、飾られている生前の写真は本当に女優さんかと思えるぐらいの美しさ。
夫も昔はとってもハンサムだったので、周囲もうらやむカップルであったのだろうと思いました。
 
「病気になってからあいつは何度か自分で死のうとしていたんだよ、
カミソリの刃を自分の手首に充ててためらっていたところを止めたこともあったよ、どんなに苦しい状況であっても自分の命は神様が下さっているものだから。生きていなきゃいけないって・・。
苦しめたのかと思うこともあったけど、これで良かったんだろう?神様の言うことを守れたんだよ。
そう思わないかい?
 
あいつがして欲しいっていうことは出来る限り全部やってやった。病院へ行きたいと言えば必ず連れて行ったし
マットが欲しいとも言ったから、マットも買ったさ。だから後悔はない、
家族が後悔していないから余計あいつは天国ヘ行ける、そう思わないかい?」
 
寝たきりでありながらいつも比較的清潔であった彼女。
彼女自身十分に食べれえてはいなかったけど、子供達には食べれるようにって心配りもありました。
 
彼女と関われて幸せだったと穏やかに眠っている彼女の表情を見ていて感じました。
まだ1年にならない赤ちゃんのためにも、もう少し生きて欲しかったと思いますが・・・
 
皆様のご支援感謝しております。