悲しき日々・・・ | 今井絵理子オフィシャルブログ Powered by Ameba

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私たちが笑顔でいる間も、
私たちがご飯を食べている間も、
私たちが寝息を立ててる間も・・・

悲しい事件がこの世界では起きています。

「障害者なんていなくなればいい」と障がい者施設で19人の尊い命が奪われ、
20人が重傷となった26日深夜。

はじめに犠牲になられた方々やご家族の皆さんへ心から哀悼の意を表します。


この事件を朝早く知り、「悲しみ」と「怒り」と「なぜ」という気持ちでいっぱいでした。
その後、「なぜ」が明るみになりつつある中で、
事件の背景で衆議院議長に渡そうとした一通の手紙が公開されました。

その中でこう書かれていました。

”私の目標は重複障害者の方が家庭内での生活、及び社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界です。
 
重複障害者に対する命のあり方は未(いま)だに答えが見つかっていない所だと考えました。障害者は不幸を作ることしかできません”

耳に障がいを持つ息子とともにいる母として伝えたいことがあります。

重複障がい者のご家族の方、また難病とともに生きるご家族の皆さんのご苦労は大変なものだと思います。

「なぜ、この子は生まれてきたのだろうか?」
「なぜ、我が家だけ?」
「何のために、生まれてきたのだろうか?」

私自身そういう風に思ってしまう時もありました。

生活への不安、社会への不安、、、、様々なことと向き合っていかなければいけない現実があるのです。いくら我が子が可愛くても心は疲れていくものです。そういった様々な要素が覆いかぶさった時に「死」という選択肢が浮かんでくるのです。

しかし、その「不安」「心配」という心の疲れを取り除ける解決の糸口があれば、少しでも変わるのではないかと思っています。施設のセキュリティー課題も含め、国や行政が今までよりも更に議論を重ね、このようなことが二度と起きないようにしなければなりません。

障がい者の方々やそのご家族、サポートする人々が安心して過ごしていける日本を創っていかなければなりません。誰しもが、事故や病気などで障がい者になる可能性もあるからです。

母として、自分が高齢を迎えた時、
我が子に対し、心置きなく天国に旅立ちたい。

最後に・・・

障がいを持っていても不幸ではありません。
幸せを作ることだってできます。

なぜなら、私は息子に出会えたことが何よりも幸せだからです。
息子が私に幸せを作ってくれたから。