びょーいんけんがくー2 追記 | えりっき脳内議事録(えり丸)

えりっき脳内議事録(えり丸)

Diary and memo written by a pathologist.

今日も、病院見学でした。昨日とは別の病院ね。病理の見学。大学を通しての病院見学申し込みを忘れていたので、個人でアポを取り、お邪魔しました。なんだか後手後手な感じが否めないですが、まぁいいか。去年のレジナビで話をしたことを覚えてくれていたぜぃ。(今年のレジナビは行かなかった)

昨日は名古屋の北の方へ、今日は西の方へ行ったんです。(無論、車でw) 昨日は渋滞がなくて快適走行だったんですが、今日は渋滞!まーさーかーのー、遅刻…滝汗。もうね、前の車がとろくて、ハンドル握っててイライラしまくりましたよ…。他人に責任転嫁するのはダメ、時間に余裕を持って行動しましょう、って話ですが。「名古屋駅を跨ぐような東西移動は、渋滞する」、この公式を忘れていて、激しく自己嫌悪。自分でも、「くたばれ!自分!」なんて思いました。「出直してこい」あるいは「不採用」って言われるところですが、幸いにも、遅刻はばれなかったようで、本当についてました。

ポリ友が2人いてるし、4年目の元同期がいっぱいおるんやけども、事前に連絡しておこうかと思いつつ、
サプライズ的な感じて内緒にしておきました。まぁ、誰が見学に来るかなんて、ばれているわけですが。CPCでポリ友に会って、久しぶりに話をしたぜぃ。「おっす!」って、あーた、無駄に元気やなぁ(笑) 「ねーさん、ブログで主治医に文句たらたらやん」って笑われましたww 「いやあれは、文句たれるでしょう。半年以上も費やした療養期間中に、治療の進捗がなかったんだから。許しかねるさ。」と、まぁ色々話しました。カンファ中に話すなって?こしょこしょ話だから大丈夫。しっかし、研修医になっても、ブログ読んでくれているんだね!(嬉) 私のブログ読みまくっているリアル知人が、結構いるのかもしれないって、今更ながら思いました。

しかし、初期研修っていうのは、本当に意味があるんですかね?人生80年とすると、その1/40の時間を費やさなくてはならないわけでしょ?2年って、過ぎてしまえば短いだろうけど、人生設計上はかなり長いと思うんだよね。特に25~33歳くらいの間の2年ってのは、仕事だけでなく色々あるじゃない。目的持って時間を有効に使わないといけないと思うわけ。初期研修って、色々な専門科を短期間で回ってさ、結局この2年はなんだったんだろう?ってなりそうだなと。少なくとも1年間にしてよね、と思います。臨床行くならまだしも、研究したいっていうなら、2年ってもったいなーい。初期研修と並行して、後期レジデント研修期間もカウントするとか、ダメでしょうか。「生き急ぎ過ぎ」的なコトを時々言われるのですが、「いつ頓死するかわからん」ちゅう可能性が無きにしも非ずだと、必然色々考えるんだよな。よくもわるくもね。

**********

私はがん研究やってきて、Molecularな検討ばかりやってたんだけども、Molecularだけでは病態の本質を掴めないと感じたんだよね。リン酸化が云々という話も結構だけど、それは病態の理解には繋がりにくいな、と。そんなこんなで、分子生物学的手法のみに頼ることに壁を感じていた折に、病理と共同研究をすることになったんです。実際に共同研究で手伝ってもらって、発生学と病理を絡めて考えるというのが、効率の良いメソッドだと確信したんだよね。生体システムの発生学的脆弱性がある部分で、色々な病気が発症してしまうんだと思います。病理学は、疾患の部位や質的異常を特定できるだけでなく、心の目で見ると、発生学的脆弱性が見えると思うのです。←この感覚、わかるかなぁ?

「病理でどんなことやりたいの?」って聞かれて、どっちかってーと研究病理って言ったら、「研究内容は?」って言われて、まだ決めてないっていったら、「初期研修はココじゃなくてもどこでもいい。愛知県がんセンターいいよ」と勧められたんだが。部署は違えど、がんセンター行ってたんだが。貴院に私は用無しってコトか!?と思わんでもないのだが。正直、免疫が絡む病態を、病理というマクロ視点で検討してみたいんだけど、中部圏でそんなことやってるところないからさー。ないものねだりしてって、しゃーないしぃー。今更、大阪に行けってか?(笑)

さらには、「他にどこの病院うけるの?」って聞かれて、どうにでもなれやーって開き直って、素直に答えました。「A病院は意外に良い選択だと思いますが、B病院よりはココの方が絶対に良いです。」と。Bをライバル視してっるてあたりが、病理としての矜持は非常に強いのね(笑) 病理といえば悪性腫瘍関係の仕事は義務なのですが、それ以外にも、サルコイドーシスや妊娠高血圧の仕事は興味深かったです。