本日再診日 | えりっき脳内議事録(えり丸)

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Diary and memo written by a pathologist.

いやぁ良かった。腎不全改善しました☆相変わらず、すんごい高熱は出るけど(笑) ま、薬剤性の腎不全だから、投薬中止すれば回復すると分かっていたんだけどね!腎機能が悪化すると、等張尿&多尿からのー、乏尿になるでしょ?回復する時も同じで、まず利尿がききだして、そこから尿濃縮力が上がる感じ。嘔気も消えたので、あれは腎不全で中毒ってたってコトだな。うん。

血圧は、以前の状態に戻るまでもう少しかかりそうかな。129/77mmHg, 104bpm。暑くてぜいぜいしてて、脈が速めです(笑) 安静状態で測定すればもう少しさがってるんだろーかねー。

さて。次なるステップに進むにあたって、色々ごたごたあるので、今は取り敢えず現状維持です。が、折角なので、ベースのプレドニン減らすよう提案してみたよ。3mgから2mgにね。私にとって、ベースプレドニン3mgってのは発熱抑制効果は無いからね。着実に減量だぜよ。

ついでに、ステロイド頓服時の離脱が酷いので、メドロール®を使う許可を得ました。大昔に、点滴でリンデロン®(ベタメタゾン)を使っていたことがあるんだけど、確かに一度は完全に解熱するんですが、数日経つとまた39℃超えて再燃したんだよね。weakタイプのステロイドでいいから、ステロイドレセプターを全てマスキングする必要があると信じています。(0.5mg/kgの投与でステロイドレセプターをほぼ全てマスクすると言われております。ということは、プレドニン30mgは、60kgの体重の人で、飽和投与量ということになります。) 再燃しないという点でプレドニンは良いんですが、効果持続時間が、24時間にギリギリ満たない感じ。というわけで、メドロール®(メチルプレドニゾロン)なわけです~。プレドニンよりも僅かに作用時間が長いし、力価はプレドニン:メチルプレドニン=4:5なので、ちゃんと飽和量投与することになるはずだし!「僅か」すぎて、殆どプレドニンと差がないかもしれんけど、使ってみるべし♪

ま、そんな感じの再診でした。腎機能が回復したので、次回再診は1ヶ月後だみょーん。

ああ、そうそう、やっぱり、私はTRAPS(アイルランド熱)の孤発例ってことでいいらしいです。やっぱりね!かっこいい病気だろぉー。珍しいだろぉー。おいら、アイルランド出身なんだぞぉー(←違うw)。Year Noteにも掲載されていない病気ですが、気になる人は、難病情報センターのサイト や、e-免疫.com を覗いてみてください。

内服薬:
 1. プレドニゾロン(プレドニン®) 2mg/day,
 2. メチルプレドニゾロン(メドロール®) 頓服
 3. ロキソプロフェン(ロキソニン®) 解熱後の関節痛に頓服
 4. アルファカシドール(アルファロール®) 0.25ug 2T /day
 5. L-アスパラギン酸カルシウム(アスパラ-CA200®) 200mg 2C /day


p.s. 今週末のA-OSCEの試験官が主治医じゃなくて良かったw
ぼろくそ言いたい放題な割に、実技試験で残念な結果を見られるとか、ヤだよね!わはは。