少し前の日経メディカル記事のこと | えりっき脳内議事録(えり丸)

えりっき脳内議事録(えり丸)

Diary and memo written by a pathologist.

2011年9月10日に配信された日経メディカルオンラインメールに,こんな記事がありました.
思うところあったので,フラグをつけておいたのを,さっき読み返してみました.

□■ 医学部で教えるべきは、現場の不条理さ ■□
 
 大学病院勤務医の重要な職務のひとつは、言うまでもなく医学教育。“眠らせ
ない授業”を標榜する小鷹昌明氏も、講義をはじめ、教育者としての課題は尽き
ないようです。
 
 それにしても、医学部の講師は皆が皆、“質の高い講義”を行わなければなら
ないものなのでしょうか。卒後に求められるのは、「知識を活かして生きること
ではなく、知識の通用しない現場で働くこと」という事実に立脚すれば、医学部
における教育の目的は自ずと見えてくると、小鷹氏は論じます。

現場の不条理さ,ね.ほうほう.
教育する側じゃないから,偉そうなことは言えないんだけど,
今の医学教育って,なんとなく感覚的になんだけど,ちょっとなぁって思います.

例えば,教科書的な典型的な症例しか担当させないとか.
例えば,実習は手技的な事に傾倒しまくってるとか.
例えば,倫理とか医療経済学とか全く勉強しないとか.

「医学はこんなに凄いんだぞー」って学生を洗脳しているような感じ?
ちょっと言い過ぎかな?医学の綺麗な側面しか見せないといいますか.
綺麗でない面は全くと言っていいほど教えない.あえて教えないのでしょうかな?
そういう部分は医者になってから知ればいいというスタンスなのかな?

私は,なんだかなー・・・おかしいなー・・・と思います.