今日午後は鑑別診断のための身体診察というセッションがありました.
「感度が高い診察や検査は結果が陰性であれば除外診断に使えるし,
特異度が高い診察や検査は結果が陽性であれば確定診断に使える」
これを意識して,種々の診察を組み合わせて可能性のある疾患を絞っていきましょという話でした.
で,症例のシュミレーションをしてみました.
右上腹部痛と発熱を主訴に来院した33歳男性患者.医師は以下の3つの疾患を疑いました.
①虫垂炎,②右腎盂腎炎,③急性胆嚢炎
これを身体診察で鑑別できるのか?というお話でした.
CVA叩打痛(こうだつう)という診察方法があります.
腎臓に急に病気が発症した時に,背中を叩くと痛いという身体診察のことです.
私は「右背部のあの位置を叩くと,腎臓は勿論ですが,胆嚢にも響きうるんじゃないかなぁ.
そこまで痛がっている様子でもなかったから腎臓よりは胆嚢が怪しいかな」って発言したんです.
君,その発想,いいね,とか褒められちった♪ わっほいっ
安易にCVA叩打痛=腎疾患というのは,落とし穴なんですね.イマジネーションが大切だねぇ.
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さて,話題変わって,今日のメインのお話.
近々,複数人で1つのテーマについてプレゼンテーションを行うので,資料の準備を行っています.
今回のように,複数人で仕事をする場合,仕事を均等に分担するか,
誰か一人に集中負荷がかかるように割り振るかという問題が浮上すると思います.
上手い具合にテーマを細分化でき,その分類に従って仕事を分担できる場合は良いですが,
1人でしか出来ない仕事もあります.そういう類の仕事を無理やり分担してしまうと,
逆にクオリティが下がってしまう場合もあるかと思います.
今回の発表では,一極集中型で仕事をやっつけてしまおうと私は提案しました.
勿論,言いだしっぺは私なので,私がスライドを作ることに.
しかし丸投げじゃぁ協調性に欠けるので,一応小項目のテーマを割り振って文献検索してもらう事に.
作った発表スライドを皆で順次回していって,
各々の担当部分について,所見や補足コメントを追加&校正しようということにしました.
結局のところ,スライドを作る人は全テーマについて勉強せざるえないわけですが,
スライドを回すことで,皆が勉強出来るし,発表としても完成度が高くなるようにという魂胆です.
というわけで本日は実習終了後に,4時間はチマチマ仕事していました.久々に集中したぞ!
心優しい先生が気を遣ってくれて,コーヒーとお茶を出してくれるという微笑ましいシチュエーション☆
帰る頃には,酷い雨でしたけど,目途をつけてきたので,気分爽快でした♪
p.s. 病理部ってQOL高いね!教官が17:00で帰れるなんてww