今日は、金山の市民会館で夏祭り企画コンサートがありました。
第一部は、前回ご紹介した、ソプラノ歌手の下垣真希さん&セントラル愛知交響楽団による
『長崎の鐘~千の風になって』というもの。プログラムは、以下の通り。
1. ジュピター~夏の思い出 (ジュピターはホルスト作曲)
2. ふるさと
3. 琵琶湖周航の歌
4. オーソレミオ
5. 私の大好きなお父様 (プッチーニ作曲)
6. 浜辺の歌
7. Ave Maria (カッチーニ作曲)
8. 長崎の鐘 (吉岡裕而 作曲)
9. Amasing Grace
10. 千の風になって
やはり、今日は8月9日なので、7番、8番の選曲が感慨深かった。
カッチーニのアヴェマリアは、歌詞は、ただただAve Mariaと繰り返すだけであるが、その単純な繰り返しのために、ラテン語の宗教曲への抵抗感が和らぎ(私自身は合唱でラテン語の宗教曲を歌った経験はあります)、非常に聞きやすい曲であると思った。その悲痛なAve Mariaの反復に、長崎のクリスチャンの被爆者が、救いを求めているように思えた。カッチーニはイタリアルネサンス~バロック初期の音楽家であるが、この曲は、実際には、1970年代のロシアの作曲家であるウラディミール・ヴィヴァロフの作らしいです。
下垣さんのMCも光るものがありました。長崎医大・放射線科の長井さんという方は、自身も大学で被爆しながらも、爆心地に近い本宅にいる妻はもう助からないだろうと思い、妻のことは諦めて、大学で被爆者の治療に専念していたそうです。
被爆から3日後、本宅に帰りつくと、
クリスチャンであった妻のロザリオと、その隣に白い喉仏の骨だけが残されていた。
ふと喉仏の骨を拾い上げようすると、粉々にくずれた――――
そして、長崎の鐘への、継投。いいセンスですね。間奏では、爆弾が落とされた時の悲惨さが伝わってくる、いかにもオーケストラの得意とするド迫力で、非常に荘厳な感じがします。でも、間奏以外の部分は、平和への願いを込めているのか、非常に優しい曲調で、とても素敵です。
あぁ、オケと一緒に歌いたいなぁ。すごく、いい。ピアノ伴奏もいいけど、オケはいいね。
弦楽器の音は優雅で繊細な調べですな。
続いて休憩の後に、第2部。これは・・ツボイノリオとセントラル愛知交響楽団のコラボ。
あのー、放送禁止用語が炸裂してるんですけど。なので、感想とか、特になし。
下品すぎて、途中で客が沢山帰ってしまいました。こんな演奏会、初めて見た!
セントラル愛知は、いいオケだと思うんですが、なぜこんな仕事引き受けたんだろう?
金銭難による消化試合的なものだろうか?不憫すぎるよ!!
今度は、しらかわホールか、県芸コンサートホールで、まともなクラシックを聞きたいな。