Death Note ~the Last Name~ | えりっき脳内議事録(えり丸)

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Diary and memo written by a pathologist.

実写映画みましたよ~。ってか、L change the Worldも民放で放送されたらしいし、今更、って感じですよね。でも、感想書いてみます!


そのまえに、前置き。私はこのdeath noteの漫画版が出始めたころに、友達の一人に、「オススメの漫画ない?」って聞いて、これを勧められた記憶があります。それで、試しに1,2冊ばかり買って(しかも、英語版、)読んでみて、口語の英語訳に難儀して、結局日本語版も1,2冊買ったのを覚えています。そしたら、日本語版も何やら小難しくて、マンガなのに文字だらけで、これはゴーマニズム宣言(こういう名前の、政治論・経済論を語る文字だらけの漫画があるのです)には劣るけれど、はたして、ジャンプの読者層を考えると人気を得ているのが不思議に思えるマンガでした。んで、文字アレルギーが爆発して、こんな小難しいマンガ、やーめた、と、買った巻数まで読んで諦めたのでした。


そういうわけで、death noteとは疎遠になっていたのですが、今回、何気にDVDレンタルされているのをみて、手に取ってみた次第です。


あらすじは、

death noteを使って、犯罪者を殺していく主人公キラと、キラの行為は独善的で、犯罪であるとする警察およびその協力者Lとの対決を描く。結局、相討ちという形で、キラもLも死んでしまうという結果でした。こういう終わり方しか、物語は終着しないよなー、と妙に納得。death noteの存在、そして、それを手にした新たなキラの存在、そういうのを終わらせるには、この筋書きで物語に起承転結の結をつけるしかなかった、とも言えるかも。


キラの、六法全書を勉強しつつも、その法律の無力さに苛立ちを感じる処なんかは、妙に同感できる。でも、だからと言って、やってはいけない事もある。キラは賢すぎるから、そういう無力感を感じちゃったんだろうな。いかなる時にも理性的で、恋愛、肉親、すべてにおいて抜け目ない。正義感が強すぎて、間違った方向に突っ走ってしまった感じ。


あと、Lの行動がおもろい。超甘党で、潔癖症。携帯の持ち方がステキ。突拍子もない行動に、頭がイカれてるんじゃないかと思うけど、信念はマトモ、っていうタイプだった。キラとは逆だね。


どっちのキャラも味があってよかった。

二人が友達になれればよかったのにね。


昔、血液内科のN教授がこんな風なことを言っていました。「研究をやるには、賢すぎがいほうがいい。賢い人は、研究という職業の行く末がはっきり見えてしまって、そこに限界という超えられぬ壁を感じて、臨床に戻ってしまうからね。僕なんかほら、賢くないから、いつまでも夢見がちで、気づいたら、今でも楽しく研究やってる。」目の前で目を輝かせて研究の話をし、こう話したN先生の姿が印象的だった。完璧を求めすぎず、不完全をそのまま飲み下せる柔軟性が大切なんだろうなと、ぼんやりと思いました。この言葉、キラにも伝えてあげれたら良かったのにね。


マンガの方はLはキラに殺されるらしいから、一度、見てみたい気がする。でも、ベタな終わり方だったから、もう、マンガは見ない方がいいような気もする。というか、ここは自制心を働かせて、見ない方が賢明だろう。


p.s.藤原竜也は、なぜいつも目が潤んでいるの??