35.②

2人は食事をしながらこれからのことを話した

守「美乃里、明日と明後日休みだよね?」

美乃里「うん休日」

守「俺も休みとってきたからさ色々とやっておきたいことがあるんだ、美乃里と」


美乃里「う…ん?」


守「まず、原田涼介さんのところに行きたい」

美乃里「うん…それは私も少し思ってた

涼介にちゃんと報告したい…」


守「美乃里は?俺と一緒に会いたい人いる?」

美乃里「うーん…節子さんかな

守さんと出会えたきっかけだったし…

とても大事に思ってる人だから…」


守「そうだね

明日、明後日じゃちょっと急すぎるかな?

節子さんに連絡してみて日取りも決めようか」

美乃里「うんっ、連絡して聞いておくね」


守「美乃里のお友達にもお礼しなきゃ」

美乃里「かれん?そうだよね…

かれんには迷惑掛けちゃったな、たくさん」

守「俺も」

クスクスと笑い合う2人


守「後、美乃里の祖父母にもお会いしたい

そして僕もお墓参りしてお母さん、お父さん、昴くんにご挨拶したい」

美乃里「ありがとう…だけど本当にいいの?

嫌じゃ…」

守「嫌な訳ないじゃん、美乃里の家族なんだから

ちゃんとご挨拶したいし俺が会いたいって思ってる

美乃里は俺と出会って間もないのにって思ってる?

そんなの時間や年月は関係ないよ

会いたいと思った時は何度だって会いに行ったらいい

俺らは命の尊さを知ってるでしょ?

会えなくなって後悔したくないじゃん?

だから行こう、ねっ?」


美乃里「守さんってやっぱり凄い人だね」

ふふふと少し潤んだ瞳で笑う美乃里

守「美乃里がそうさせてるんだよ

あ、後…俺の母親にも会って欲しい」

美乃里「うん、もちろん

私もお会いしたいな…

って…どうしよう…今から緊張してきた」


守「ぷははっ、それは早すぎだろ」


これから先の2人の未来話は明るくてキラキラしていた


人と人との出会いは人生を180度も変えることがある

良い方にも悪い方にも傾く

過去の自分も未来の自分も変えられる

過去に囚われていること

今に囚われていること

未来に囚われていること


変化を恐れると前には進まないし進めない

そして人は1人では変われない

1人では変われないが、選択肢は常に自分の中にある

結果を決めるのは常に自分だ

出会う人達はアドバイス係、情報提供者だ

その人が好きではなく、その人といる自分が好き

という出会いを大事にしていくと

未来は明るくなる気がする…