35.①

翌日、美乃里は自宅に帰る支度を、守は仕事の支度をして2人は家を出る


守「美乃里、今日仕事終わりご飯行ける?」

美乃里「うんっ」

ニコッと笑う美乃里の頭をクシャッと撫でる守


守「じゃぁ、また連絡するね」

美乃里「はあい、守さん行ってらっしゃい」

守の車から降りて、美乃里は大きく手を振る


美乃里はそのまま久しぶりの自宅へ帰る


美乃里「はぁ、自分家だあ…」

久しぶりの自宅はいつもと変わらなかった

美乃里「私の家ってこんなに殺風景だったっけ?」

(なんか空気重い?

あー守さんの家が居心地良すぎて何だか落ち着かない)


美乃里は片付いている部屋を片付ける

カーテンを開け、窓を開けて気付く


(あー私の気持ちの問題か…心が軽くなったんだなぁ…

前は厚い壁に覆われてシンプルな殺風景が好きだった…

今は明るい方がいい…外の光がもっと欲しい…

人ってこんなふうに変わるんだ…なんか…なんか…)


美乃里「素敵だなぁ…



好き…だなぁ。今の自分…」



時刻はPM18:06

美乃里「もう、こんな時間か…」

美乃里は久しぶりの自宅で少し模様替えもして、仕事も捗った


ピコン


《仕事終わりました、美乃里は?》


《お仕事お疲れ様です。私はお家にいます》


《じゃあ、美乃里の家に迎え行くね》


《ありがとう、お願いします》


美乃里は準備をしてマンションの下に降りると

ちょうど守の車が見えた

2人は守のオススメだという居酒屋へ向かった