34.⑤

守がお風呂から上がると美乃里は少し顔を赤らめていた

守「美乃里、大丈夫か?顔赤いけど」

美乃里「んー大丈夫です」

守は美乃里の横に座ると美乃里の頬に手を当てる


守「それくらいで終わりにしなよ」

美乃里「はぁい…」

2人はテレビを見ながらゆっくりとした時間を過ごした

23時をすぎる頃、美乃里はうとうとしてきて

守の肩に寄りかかる

守「うおっと…美乃里大丈夫?寝る?」

美乃里「ん」

こくんと頷いた美乃里はソファから立ち上がる


守「寝室行ける?水、持って行くね」

美乃里は頷くと先に寝室へ向かう


守が水を持って寝室へ行くと守のベッドに体を沈める美乃里は守を見て微笑む

美乃里「守さん、隣りにきてください」

そう言って自分の隣りをポンポンと叩く美乃里

守「ん」

(やべぇ、俺我慢出来るかなぁ…少し離れるか?)

守は美乃里の隣りへ行くと水をサイドテーブルへ置いて

美乃里の隣りに横になる


美乃里「守さん、大好き」

満面の笑みで守を抱きしめる美乃里


守「あー美乃里が悪いからな」

口角を上げ、美乃里を抱きしめながらぐるっと回ると

守は美乃里の上に覆い被さるように上から美乃里を見つめる


守「美乃里より俺の方が美乃里を好きだよ」

優しくキスをする守

守のキスは次第に激しくなる


美乃里「守、さ…ん」

守「ん?」


美乃里「ずっと…ずっと一緒に…んっ…」

守「当たり前じゃん、美乃里のそばにいるよ、ずっと」

美乃里「んっ…はぁっ」

守「もう怖い夢も見ないから大丈夫だよ、美乃里」

美乃里「はぁっ…んんっ」

守「辛い時も苦しくなった時も俺がいるよ」

美乃里「んっ守、さぁっ…ん…」

守「美乃里は1人じゃないよ」


守は美乃里に優しい言葉を掛けながら

何度もお酒の味のキスを繰り返し

優しく体を重ねる


守「美乃里、好きだよ」

美乃里「んっ…ま、まも…るさんっ…はぁはぁ私も」



守を本気で好きになる美乃里…

こんなに頭の中が好きでいっぱいになる感情に戸惑いながらも守の存在が美乃里を強くしていく

そして守もまた美乃里の存在が支えとなっていく