33.②

時刻はAM1:06

(美乃里さん寝てるよな…)

帰り支度をする守


智樹「お疲れ」

肩をぽんと叩く智樹

守「智さん…お疲れ様です…あの、さっきはすみません…

あと、ありがとうございます」

智樹「こっちこそありがとうな」

守「え?何がですか?」


智樹「俺の中で、幸せになって欲しいと願ってる2人が一緒にいるんだからな…不思議な感覚だけど…

守ならあの子を救ってくれるって…なんか分かんねぇけどあの子がお前といると思うと安心なんだよな

俺の後悔もお前のおかげで報われる気がしてな…」


はははっと笑い、智樹は更衣室から出て行った


守「よし、帰るか」

守は自宅まで急ぎ足で帰る


家に着くと真っ暗な部屋だが、どことなく嬉しさが込み上げる

(あー美乃里さんが俺の家にいるんだな…

お、うまそう…)

守は美乃里の作ったご飯を温め、テーブルに並べる


守「いただきます」

小さな声で手を合わせる守


天井を見上げ息を吐く守

(あー美味しいな…好きな人の手料理ってこんなに最高なのか?あー美乃里と食べたかったな…)


守はご飯を食べ終え、片付けてシャワーを浴びる

(ソファ…か?ベッド…でもいいか?

あーどっちで寝ればいいんだ…?)

守は何度も同じ質問を投げかけ、自問自答を繰り返す



守「美乃里の顔みて、ソファで寝るか…」

そう呟くと守は寝室へ向かった


扉を開けるとうなされるている美乃里に気付く守

(美乃里…大丈夫か?)

美乃里の横に行き手を握る守


守「泣いて…る?」

どんどん息が荒くなる美乃里、守は悪夢から美乃里を助けようと何度も名前を呼ぶ


守「美乃里、美乃里、みのっ…」

目を覚ました美乃里を抱きしめる守


(今…しかない…美乃里が話してくれるのは…)

守は直感で今しかないと確信した


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