32.②


美乃里「ん…」

(今何時だろ…え…私、夢見てない?今起きてるよね?

はぁ…守さんの腕の中…落ち着くなあ…)


美乃里は守の腕の中から顔を出す

(かっこいいなぁ…)

守の寝顔を見つめる美乃里

すると薄ら目があいて美乃里と目が合う守

守は美乃里の顔を自分の胸に抱きしめる

守「おはよう、美乃里さん」

美乃里「守さんおはようございます」


(今、俺、冷静だよな?大丈夫だよな?

はぁ…可愛すぎるから…やべぇ…朝から…拷問だ)


守「お腹すいた?」

守は美乃里を抱きしめながら声を掛ける

美乃里 「ん」

守「今ね、7時前…美乃里、眠れた?」

美乃里「守さんと寝たらぐっすり眠れました

ありがとうございます」

ニコッと微笑む美乃里


守「良かった」

美乃里の髪の毛を撫でながら答える守

(こちらこそありがとう…)


美乃里「守さん…」

守「ん?」

守は美乃里の顔を覗き込む


(…はぁ、やっぱりまだ言えない

ごめんなさい…守さん)


美乃里「朝ごはん何にしますか?」

ニコッと微笑む美乃里


守「美乃里」

守は意地悪な顔で美乃里を見つめる


美乃里「…///へ?」

体を起こしビックリした後、顔を真っ赤にして照れる美乃里

守「今度ね」

ニッコリと笑う守は起き上がり美乃里の頭をポンッと撫でる

守「よし、朝ごはん準備するか

美乃里はパン?ご飯?どっちがいい?」


美乃里「…パン」

(待って、ドキドキが止まらない

あー守さん…意地悪だ)


守「了解、じゃ先に準備するから

美乃里はゆっくりおいで〜」


守は寝室を出ると洗面所へ向かい顔を洗う

(あー俺、何言ってんだ…やべぇ…これってどんだけ我慢すんだ?キス…もダメか?

あー考えるな、俺

よし、パン、パン、パンに何乗せよっかな〜)

守は顔を拭きながら考える


美乃里「私も顔洗っていい?」

美乃里は洗面所を覗き込む

守「どーぞ、タオル適当に使ってな」

守はポンッと美乃里の頭を撫でてキッチンへ向かった


朝ごはんを準備する2人


2人はテーブルで仲良く朝食をとり、食後の珈琲を飲む

テレビのニュースを見ながら仲良く他愛もない話しをする

時間はあっという間に過ぎて

守は仕事の準備をする


美乃里「守さん、何時頃帰りますか?

夕飯とか…作ってもいい…ですか?」


守「え?いいの?美乃里のご飯嬉しいな

予定では21時頃には帰って来れるけど…

遅くなるようだったら連絡するね」

美乃里「はい、分かりました、お仕事頑張ってください」

ニコッと微笑む美乃里

守「美乃里も今から仕事する?」

美乃里「はい」


守「家のものは何でも適当に使っていいからね

後、買い物に行くなら明るいうちに行ってね

これ、置いとくから使って」

守は1万円札と家のキーをテーブルに置いて玄関へ向かう


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