23.①

美乃里 「はぁ…」

夜中、美乃里は頭痛で目が覚める


美乃里 「なんかフラフラする」

キッチンへ立ち水を飲み干す美乃里


冷静になると自分の体の火照りに気付く

ピピッ

美乃里 「うわぁー久しぶりだなぁ」

体温計は38.6℃と表示されていた


(もうすぐで3時か…とりあえずもう1回寝てみよう)

そうして横になるが頭痛と寒気で眠れない美乃里は

苦しそうに布団にくるまり、朝が来るのを待った

AM 6:00


《かれん、起きてる?電話欲しい》


AM 6:25

RRRRRRRRRRRR

電話が鳴る 相手はかれんだ

美乃里 「かれん?」

かれん 「おはよう、どうしたの?大丈夫?」

起きたばかりの様子のかれん

美乃里 「ごめん、熱が酷くて…私のデスクの書類の提出頼んでいいかな?

明日までのは終わらせてたから今日は休ませてもらう」

かれん 「分かった、帰りに寄るね

欲しいものある?」

美乃里 「ううん、移しちゃうと大変だから大丈夫だよ

かれん、ありがとう」

かれん 「え、待って本当に心配…

誰か来れる人いる?病院は?」

美乃里 「うん、大丈夫だから本当に

書類だけお願いね…寝たら治るから

朝早くから連絡ありがとう、じゃぁおやすみ」


かれん 「あ、待ってかれん

なんかあったらすぐに連絡してね、絶対だよ」

美乃里 「はいはい、ありがとう」


美乃里は電話を切ると会社へ休みの連絡をし、少し寝ることにした

だが1時間程ですぐに覚めてしまった

美乃里 「あー頭痛が酷い…」

ガンガンと痛む頭を抑え、体温を計る美乃里

体温計は39℃と表示された


美乃里 「これはヤバイ…」

美乃里は保険証を探し、ラフな格好に着替え

病院へ行く準備をする、時刻はAM8:05


美乃里 「はぁ…」

マスクをし、帽子をかぶる

かかりつけ医に電話をして家を出る美乃里

足取りはフラフラだ

ブーブーブー

マナーモードにしていた携帯が鳴る

画面には守さんと表示されている


美乃里 「今は出れないなぁ…」

美乃里は電話を無視してエレベーターに乗り込む

(あー守さんからメールきてたけど見てないな…

急用かな…とりあえず今は病院に先に行きたい

守さんすみません…)

美乃里はフラフラする頭で守のことを考えていた


美乃里 「あ、タクシーに電話するの忘れてた…」

(今から電話して先のコンビニまで来てもらおうかな…)

美乃里は1階へつき、エントランスを抜ける

タクシーの電話番号を調べながらフラフラな足取りで歩く


急に目の前に見覚えのある車が止まる

バタン

車から降りて来た男性は直ぐに美乃里だと気付いた


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