6.⑤

涼介 「ちぇっ、美乃里も遂に次の恋かよ…

俺はもういいのかよっ」

腕を目元に当て、泣き真似をする涼介

美乃里 「そんなんじゃないってば〜

それに昨日会ったばっかりなんだから

ただご飯行くだけでしょ」

私は涼介に言いながらも自分にそう言い聞かせていた


(たまたま会ったからご飯に誘っただけだよね?

深い意味は無いよね?

それにしても昨日とのギャップに、そして朝方コンビニで見掛けた時のギャップ…どれが本当の雅紀くん?)


涼介 「はぁーあー俺も夜飯みのりと食べたかったなぁ」

美乃里 「あのね、誘われてもお断りです」

涼介 「冷たいなあ…みのちゃんは」

美乃里 「…」

涼介 「美乃里、世の中な俺みたいに良い奴ばかりじゃないから気をつけろよ、あんな爽やかそうに見えて

本当は悪いやつかもしれないんだから」


美乃里 「あのねー、子どもじゃないんだから

なんだったら貴方よりはよっぽど大人です〜」

涼介 「いや、でも最近 若い女性をターゲットにした犯罪多いらしいよ。俺はそっち系は記事書かないからあんまり詳しくないけど知り合いが詐欺とか薬物とかの記事書いてて現場に行くとすげぇって言ってたぞ

あぁゆう主犯のやつ?リーダーみたいな?

そおいう奴は好意あるように見せかけて女をコマのように扱うからな、本当に気をつけろよ」

美乃里 「はいはい」

涼介 「美乃里が良ければ俺はいつでも大丈夫だからな」

美乃里 「何がよ」

涼介 「 俺のところに戻ってくるのがだ」

涼介は腕を広げて誇らしげに美乃里を見ている


美乃里 「…悪い男に誘惑されて怖いので帰りまーす」

涼介 「みっ…」

RRRRRRRRRRRR 涼介の電話が鳴る

涼介 「チッ、はい サボってませんよ

はい、はい すぐ戻ります」

涼介が電話中にみのりはスタスタとお店を出ていく


涼介 「みのちゃーん、また連絡するからね〜」

美乃里 「しなくて大丈夫だよ〜」

美乃里は満面の笑みで手を振る

涼介(あいつは本当、人を落ち込ませるのが上手いな…)


。。。