昨日公開された、吉田恵輔監督『ミッシング』。
わたしは、ワークショップオーディションから出演させていただきました。
〝監督に会ったことのない人〟ワークショップオーディションが開催されると聞いて、そもそも、開催のニュースがわたしまで届いたことさえ奇跡だと思いました。
まさか、そこから書類選考を通過するなんて夢のようだったし、組ませていただいた俳優さんが、つい数日前に観に行った舞台の劇団の方で、あの劇団の方と一緒にお芝居させていただけるなんて、それだけで感動でした。
なんでも、約3000人の応募から、160名がワークショップオーディションに参加出来、そこからさらに30名ほどの出演となったそうです。
CAになった時と同じくらいの倍率!
わたしが入社した時も、3000人の応募から11人が選ばれたと聞きました。
ワークショップでは、その場で2人1組が作られました。
監督が事前に組み合わせを決めていました。
男女だったり、同性同士だったり、色々でした。
脚本は事前にいただいていました。
前半は脚本、後半はアドリブで。
与えられた時間は5分間。
どんな脚本だったか気になる方は、ぜひ、劇場でパンフレットをお求めください♪
監督は、1組ずつとても丁寧に感想や改善点などを伝えてくださったんです。
それがもう、辛辣で。
本気で挑んだわたしたちに、本気で返してくださる、とても優しい方でした。
本気だからこそ、耳が痛い、キツイな〜と感じるアドバイスも多々あって。
でも、どれも的確で。
確実にあの日の経験は、今のわたしに生きています。
しかし!
わたしの番で、わたしはあまり何も言われず・・・
ご一緒させていただいた方には少しだけアドバイスがありましたが、わたしにはほとんどなかったです。
笑いを堪えながら、
「最後、可愛かったよ」
くらいでした。
出来るだけ色々な表情を見せたくて、最後は照れた笑顔で終わらせたんです。
伝わって良かった。
帰り際に、監督とプロデューサーさんがいらっしゃる時に思い切って、
「わたし、どうでしたか?何も言っていただけなかったので・・・」
と恐れ多くも質問をさせていただきました。
「そのままで良いよ〜どの作品にも必ずひとり必要な普通のおばさんキャラ!もう、そのままで!てか、俺の作品出てない?本当に会うの初めて?会ったことある気がするんだよね。俺、忘れて毎回呼んじゃいそう!」
とおっしゃってくださって。
演技もキャラクターも〝普通〟なことが、どちらかと言えばコンプレックスだったのですが、そのコンプレックスが強みであり、タカラモノに変わった日でした。
自己肯定感がとてもとても低いわたしにとって、〝そのままで良い〟とあんなに真っ直ぐ、それも、ずっと憧れで目標だった方に言っていただけて、その日からわたしの世界が180度変わりました。
そんな、わたしにとって思い入れの大きい作品です。
監督にとっても、石原さとみさんにとっても、凄く覚悟の作品です。
ワンシーンですが、出演させていただけて、わたしのこれからの女優人生にとって大きな転機となりました。
是非ぜひ、ご覧ください♪
『映画ミッシング 公式サイト』
こうじさん
まっつさん
いつも、コメントありがとうございます