日曜日、パリのお店ほとんどが定休日。
観光地やブランドショップは営業しているのですが・・・
ガイドブックに載っている私の好きな小さなショップなどはほとんどが定休日。

でも大丈夫。パリの日曜の楽しみと言ったら朝から蚤の市を満喫した後、混んでいる事を覚悟して美術館に行ってみました。

まずはじめに向かったのは、オランジュリー美術館。
そんなに広くはないのですが、私が是非見てみたい作品があるのです。
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チケットは7.5€とガイドブックには書いてありました。
パリミュージアムパスというお得チケットを買うと2日券で3900円ほどで主要美術館が入り放題。
私は、普通の入場券を買うつもりでしたが、入ってみて驚き!

私の行った日は、第一日曜日で、なんと入場がタダだったのです!
パリの国立美術館は、毎月第一日曜日は無料なのです入った時すっかりその事忘れていました。
ルーブル、オルセー、オランジュリー、ピカソ、ポンピドー、ロダン、ケ・ブランリー、建築遺産、ギュスターヴ・モローこの名だたる美術館が無料!
ケブランリーなんて、本当に旬な美術館だし。行きたかったなー。

オランジュリーに入ってまず圧倒される、モネの睡蓮。
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モネの睡蓮は、昔NYのメトロポリタンで見たことあるんだけど、
見る美術館によってこんなにも作品の印象が変わるものかと驚いた。
もちろん、作品自体が違うし、自分の気持も、何もかも移り変わっている訳で同じ状況とは言えないんだけど
こんなにも、作品の表情だけじゃなく、作品のたたずまいが変わるものかと驚いた。

オランジュリーで見るモネの作品は、堂々として落ち着いている。

モネの睡蓮が壁いっぱい展示されている。
その前には人、人、人。
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ただ眺めていたり、写真を撮ったり、ちょっと休憩をしている。

私も、眺めたり、ぼんやりしたり。
わたし、モネの睡蓮と話してみたい。
絵が語りかけてくるのをじっと待っている私。
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絵に近づいていくとモネの情熱を感じる。
強い線。離れてみると、葉っぱに見えるのに
近づいてみると、それは1つ1つ重ねてあるただの線。
力強いなぁ。この大きな線を描くのには、全身を使って描いている事が分かる。
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水に浮かぶ睡蓮が、揺れているようで その揺れに合わせてキラキラ光っている。
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水面に栄える白い睡蓮。
モネが描きたかった事ってなんだろうね。
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私は、モネは生きたかったんだなって感じたの。
この絵から、暗い影に隠した悲しさとか、光を感じる喜びとか、風に揺れる水面の美しさとか、移りゆく景色の儚さを感じたの。
それを力強く描き続けたモネ、けして筆を止めなかったモネは生きたいと思ったんだろうな。
あんな大きな作品を8枚も描くなんて凄いエネルギーだよ。
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だからこの作品見た後、なんか、私自身、力強く生きようって思えたんだよね。
もはや説明が付けられないのだけど。
私は、そう感じたのでした。
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NYのメトロポリタンで見たときは、「美しい」って感じた睡蓮。
今回は、「儚くて強い」印象でした。
きっと、自分の人生に深みが増していろんな感じ方が出来るようになったんだな。
おばぁちゃんになってもう一度睡蓮を見たとき何を感じるのだろう。

モネ、大好き。

今日はコレくらいで、おやすみなさいです。
だって眠いんだモーン。

次回ブログは、オランジュリーのセザンヌやルノアール、ルソー、そしてルーブルにも行っちゃうよ!
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この真剣そのものの顔。
美術館、好きなんだよねー。