宝塚版の『ファントム』を観てきました。
2014年に城田優さん主演『ファントム』を観て(これ)、コピット版も好きだなぁと思ったので楽しみにしていました。
ALW版やケンヒル版と同じく原作はガストン・ルルーのオペラ座の怪人でありますが、登場人物や設定が多々違います。
だけど、これはこれで好き。
ファントム派にとっては、ファントムに救いがある・ファントム自身がそう思えてる、というところが良い。
だれかファントムを幸せにしてあげて!って思っちゃうからさ…わたし…
他作品と決定的に違うところとしては、ファントムは母から愛されていた記憶がある。だけど、顔のせいで孤独な闇の世界でしか生きることができない。強烈なコンプレックスを抱きながらも、母に似ているクリスティーヌに惹かれる。
そんなファントムにぽうっと光が宿ったような、ファントムとクリスティーヌの幸せな時間がある。
それをシーンとして観れるのが良い。この作品の好きなところです。
明らかなハッピーエンドではないにしても、見終わったあとにはなにか満足感みたいなものがある。エリックは愛されていた人間だとわかるから..かな。
しろたんファントム同様、今回の宝塚版ファントムも泣きました… 良かった〜。。良かったです。
2014年に観劇した公演と今回観た宝塚公演の違いなんぞを中心に書いてみようと思います。
宝塚すごいなぁと思ったのは、やはり『華やかさ』です。
大がかりな舞台美術や色とりどりの衣装が豪華できらびやか!
出演者の数も多くて圧巻!
2014年公演と大違い(笑)←あ。
(でも、それを相殺するほどしろたんの演技が良かったのですよ♪)
大きなスクリーンに美しい映像が映し出され、パリの町並みになったり地下になったり。
舞台転換では上下に動いてびっくり!中央部の床(オペラ座の一階?にいるクリスティーヌ)がせりあがったと思ったら、その下に部屋(地下にいるファントム)が登場するという。すごーい! 違う場所にいる2人が同時に同じ歌を歌う『Home』のこの見せ方がとっても良かった〜。
そして、これも宝塚ならではなのだと思うのですが、たくさん踊る。ファントムが踊るって意外ですが、ひとつひとつの動きが美しく格好良くてすんなり観れます。
群舞は揃っていて綺麗だったなぁ。ビストロなどのシーンでは6,70人くらいいたかな?迫力あります。
視覚的にとても楽しませてくれました。
ビッグナンバーなどでは銀橋に出て来て歌ってくれるのですね。You Are Musicも父子の二重唱もそう。
生演奏で観るミュージカルはドラマチックでやはりいいですね♪
コピット版の音楽も好きなんです。
先に書いたファントムとクリスティーヌの幸せな時間は『You Are Music』で感じられて。
ファントムがクリスティーヌに歌を教えている歌ですが、お互いがお互いを必要としていて、2人の歌声が重なり音楽によって溶け合うみたいなところ・・・良い。やさしい時間。好きです。
この歌を初めて聴いたときのこともよみがえったりして…タッキーファントム、良い思い出です。
トップのお二人、ファントム役の望海 風斗さんもクリスティーヌ役の真彩 希帆さんも歌うまさんです!!
特にクリスティーヌはかなりお気に入り♪
透明感のあるお声で、セリフを言う声も自然でとっても素敵なんです。
ファントムもそうですが、息遣いまで聴こえてきます。これはマイクの性能がいいの?役者さんの演技なの?とにかく、良い!
カルロッタ役の舞咲 りんさんはとても素晴らしい歌声と嫌みったらしいセリフ運びでとてもカルロッタでした。演技もおもしろくて、客席からは笑い声も(笑)
そういえば、劇中劇でカルメンが!2014年公演ではこんなシーンはなかったような。忘れてるのかな?オペラ座の幽霊の存在を信じない新支配人に、その存在を知らしめるためファントム自らエスカミーリョに扮して出てきた…ということ?かと。闘牛士の歌(音楽のみ)を生演奏で聴けたのは嬉しかったな♪やっぱり格好良くてキャッチーな曲だ。
ところで宝塚版のファントムは仮面の下の顔をバンバン見せるのですね。しろたんファントムは観客に一度も見せてくれなくて、どの版のファントムよりもコンプレックスが強いのかなぁなんて思っていたのだけど。
色々違いがあっておもしろいです。
宝塚版『My Mother Bore Me』の歌詞の中に「顔に隠された魂に触れて」という歌詞があって、これがとってもいいなと思いました!
プログラム、なぜYou Are Musicの歌詞は載せてないんだろう?それが知りたいのですが…CDをお買いなさいということかしら(笑)
本編が終わったあとはショーなんですね。
宝塚観劇は2回目ですが、すっかりショーの存在を忘れていました。
まだ余韻に浸りたかった(笑) だけど、これぞ宝塚!なキラキラショーは楽しかったです。ファントムの楽曲をアレンジしたショー。
トップの方が羽を背負って登場された時には、おおお〜っ!!となります♪
今回はB席だったので役者さんの細かい表情を観るのはオペラグラス必須でしたが、全体がキレイに観えるし大満足です。
宝塚ファントム、良い観劇でした♪
ファントム、11月に5年ぶりの再演がされますね。
こちらも楽しみ!
城田さんファントムがまた観たいのだけど、どうかな?
出てほしい〜〜っ

