個人の感想ですm(_ _)m














先月『ファントム』を観てきました。

ミュージカルオペラ座の怪人といえばALW版がとても有名ですが、こちらは

脚本 アーサー・コピット
作詞・作曲 モーリー・イェストン

の二人が手掛けた作品です。

プログラムによると、意外にも創作に着手したのはイェストンの方が早かったそうです。
ですが、当時JCSやエビータの大ヒットで世界のミュージカルシーンを席巻していたALWが次回作をオペラ座の怪人とし、完成してしまえば成功は約束されたようなもの…。
断腸の思いで諦めたのだそうです。
しかし、のちに『陽の目を見ぬ傑作』として大きく取り上げられ、91年に初演を迎えた…という経緯がある作品なのだそうです。

ま、そのあたりとアラスジはWikipediaで(笑)
(投げた!)

日本では宝塚、大沢 たかおさん主演、と再演が繰り返され、そして今回城田 優さん主演のファントムが開幕されました。

『オペラ座の怪人』と名のつく作品は一通り観たかったので、今回機会に恵まれて良かったです。
ALW版、ケン・ヒル版、そして今回のコピット版。
どのミュージカルも原作はフランスの小説家 ガストン・ルルーのオペラ座の怪人。
原作はみな同じなのに、3作品とも違うオペラ座の怪人。脚本が違えばこんなに変わってくるものなのですね~おもしろい。
それぞれに良いなと思う所があるのですが(ケン・ヒルびっくりしましたが…笑)、今回の『ファントム』はファントムを一人の青年「エリック」として描いています。
怪人=人間。
人間ということは父母がいて。
そんなエリックが何故地下でファントムとして生きていかなければならなかったのかという経緯、生い立ちが描れています。

『ファントム』のファントムは、人間味のあるところが魅力的ではないでしょうか。
コンプレックス、愛、苦しみ、歪み…
希望、絶望…
感情を素直に表に出す。
ファントムだけではありません。周りの登場人物も人間くさい。人間なんだから当たり前なのだけど(笑)
そして男女の愛だけではなく、親子の愛が描かれております。…と言いますかそこが軸なのですけれどね。
なんだかヒューマンドラマのように感じてしまったわたし。

小説とはストーリーも設定も違います。

それってオペラ座の怪人ではないのでは?という気も少ししてくるかもしれませんが、ALW版も一番原作に近いと言われているケン・ヒル版も、原作と全く同じではないですしね。
小説オペラ座の怪人ってホラー、ミステリー、ラブストーリー…色んな要素が感じられますし、ファントム(エリック)って謎の人物。
どこを主に汲み取るかで作品の色が違ってくるのかなあ~なんて思います。
色んな角度からファントムという人物が観れるので個人的にはそこがおもしろいです。
でも、どの作品にも共通する点はやはり、愛があるというところ。
オペラ座の怪人のそこが好きです。
クリスティーヌもラウルも。
ファントムは、なんかこう…孤独を感じ愛を感じてこれなかった身ながらも、自分なりに愛そうとする姿が美しく感じられまして。
怪人や化け物と恐れられているけれど、愛そうとするし愛されたいって思うのって人間だよって、今回のイェストン版だけでなくALW版もケン・ヒル版もどのファントムも、仮面の下には一人の哀しき男がいるのではないかな、と思っています。
なので、びっくりだったケン・ヒル版ですが、ラストでファントムが『わたしは完全な怪物にはなれない』と言って自害するシーンでは泣いてしまいました。
クリスティーヌに忘れてほしくなかったのかなあ…?と思ってみたり。

なんだか今回の『ファントム』から話がずれてしまいました。
3作品についての感想はまた別記事に書くとして…


こちらの『ファントム』。
クリスティーヌとエリックの幸せな時間みたいに感じられたシーンがあり、それが嬉しかったです。
だって、オペラ座の怪人てどれもハッピーエンドではないですから。。
こちらの作品ならではなのではないでしょうか。

ラストでは手負いのエリックが「自分の人生そう悪くはなかった、僕には音楽があった。クリスティーヌという一瞬でも光が幸せがあった。」…というような(ちょっとセリフはハッキリ覚えていないのですが)言葉を口にするんです。

泣いたよね。。。

そしてキャリエールに自分はお前の父親だと告白される。
エリックは「わかっていた、僕とあなたは同じ目をしているから。ずっと告白してくれるのを待ってた。」
そう言い歌う父と息子の二重唱『You Are My Own  君はわたしのすべて』でもう…なんかもう…まさかの嗚咽でした。
涙止まらなくて、びっくり。
『ファントム』ってこんなに泣けるんですね、予想外でした。。。

もとはキャリエールが原因では、とか、エリック自立してない、とか、また後に書きますがセットがうーん…とかこのシーンの前に色々思うところはあったのですが(^^;)

そしてこの後、警察に捕まりそうになるエリックが、階段で僕を撃って欲しいとキャリエールに訴えます。
この作品のファントム、顔に抱くコンプレックスがとても強くて、客席にも顔を見せません。生け捕りにされて顔を皆に見られたくない、殺してほしいと、願います。
それは先程の父子との間で約束した事。
でも、父であるキャリエールは躊躇います。
しかしエリックに銃口を向けて・・・

最後、クリスティーヌの腕に抱かれてエリックは絶命します。
この時に歌われる新曲『ビューティフル・ボーイ リプライズ』が秀逸でした…!
これ世界初の新曲らしいのですが、元からあったのでは?と思うほど存在感のある歌でした。もし次回があるならそのまま取り入れて欲しいです。

エリックの母ベラドーヴァが舞台上部で子供エリックに、クリスティーヌは舞台中央でエリックを抱いて歌うんです。
過去と現在がリンクしてるような。
なんと美しい歌なんでしょう。

「ビューティフル・ボーイ
   ビューティフル・ボーイ
   この腕の中ならば 怖くないでしょう」

そしてこの歌、途中から『You Are Music』になるんです。鳥肌ものです。
あなたこそ音楽…『音楽』とは母であり、クリスティーヌであり、エリックの人生全てであり。。あなたこそ人生。
エリックは救われたのかな。

仮面を外したエリックの顔にキスをするクリスティーヌ。
クリスティーヌの腕に抱かれながら、死に際だというのになんだか幸せそうな顔に見えました。もしかしたらわたしがそう解釈したいだけかもだけれど。

闇、地獄で孤独と感じながら生きるファントムですが、エリックは一人ではなく愛してくれる人がいるのだとこの作品では強く感じられるし、エリック自身もそう感じる事が出来たのではないかな、と。『ファントム』、そこが好きだなぁ。
エリックには幸せになってもらいたいんですよね。でもそれはお話的に無理で(^^;)
少しでも救いがあったのなら、いいな、と思って。

見終わったあとは、哀しいだけでなく、何か…また違ったものが残るような気がします。


『ファントム』、楽曲も魅力的です。
わたしは好きです。じわじわとくる。
今回の舞台のCD出してほしいな、ぜひライブ音源で。
また聴きたい~城田さんの声聴きたい~。

特にお気に入りなナンバーは
♪『Home ホーム』
♪『You Are Music あなたこそ音楽』
♪『My True Love まことの愛』
♪『You Are My Own 君は私のすべて』
♪『Beautiful Boy ビューティフル・ボーイ』

かな~^^
ファントムが歌う『Where InThe World 世界のどこに』も好き。
『My Mother Born Me 母は僕を産んだ』も。
好きっていうか、2曲ともファントムのソロなのですが、気持ちが伝わってきます。希望と絶望と…城田さん熱唱熱演されていました。


舞台セットは…申し訳ないのですが…ちょっと物足りなく思えてしまった。
パイプの手すりみたいなのが付いている階段が地下のシーンでもオペラ座のシーンでも使用されるのですが、地下には見えても豪華絢爛なオペラ座でオペラやってます!には見えなくて…うーん。。
森のシーンのベニヤ板みたいな木々も…うーん。。あれはあえてのそのつくりなのかな?つくりものだという表現なのでしょうか。
極めつけは保健室みたいなベッド。
む~~~ん。。(笑)
それをエリックは寝心地が良いベッドでしょ?ってクリスに言うんですけど、それホントかエリック…って思っちゃった(^^;)
視覚的楽しさもわたしはミュージカルに求めているんだな、とわかりました。
わたしがアホなだけかもしれませんが、目から入る情報ってたくさんありますから…ここはどこなのか?っていうのが一瞬でわかる方が世界に入りやすいような気がしました。
途中から観たら(まぁそんな人はあまりいないと思うけど)今どこでどんなシーンなのかわからないんじゃないかな~なんて思いました。
幕が上がる前の緞帳は本当にパリ・オペラ座のようで、ドキドキわくわくでしたが!!

それでも舞台に引き込まれたのは、城田さんの存在がやはり大きいです。

もちろん、他のキャストさんも素晴らしかったです。

クリスティーヌ役の山下リオさんは、とにかく可愛い。遠い席から肉眼で観ても目がくりっとしていて可愛いとよくわかります。
白い衣装がとてもよくお似合いで、見た目も歌声も若く愛らしいクリスティーヌでした。
ファントムからレッスンを受けた後にビストロで皆の前で歌声を披露するシーンでは、もう少し声量があったらもっと説得力が増すのでは…と思いましたが、今回が初舞台とは思えぬほど堂々と舞台に立っていらっしゃいました。『まことの愛』はとても綺麗な歌声を響かせていました。
今回、エリックの母ベラドーヴァと二役演じていらっしゃいました。
ラストの『Beautiful Boy-Reprise』では別の女優さんがベラドーヴァ役をされていましたが。凄く素敵な歌声でした。誰だったんだろう??
山下リオさん、今後も気になる女優さんです^^
そういえば、山下さんのお姉さんも舞台女優さんなんですね。大塚千弘さん、数年前ドラマで拝見していました。

フィリップ・シャンドン伯爵役は日野真一郎さん。
フィリップ?伯爵?
それラウルのにーちゃんじゃん!
ラウルじゃダメなの?と思ってしまいました(^^;)
役柄的にはラウルの位置なのですが、フィリップなだけあって(?)美女と野獣のガストンのように女性を侍らせていていました(笑)
クリスティーヌをワインに例えてみたり、スカしたヤローだな~と(笑)
でも、ファントムと同じように、クリスティーヌの歌声を聴いて好きになりオペラ座で歌のレッスンを受ける事が出来るように手配をしてくれます。
侍らせていていた女子には見向きもしなくなり、クリスティーヌに夢中です。
男二人がクリスティーヌを好きになるきっかけというか、いきさつみたいなものもこの作品は見れて心の動きがわかりやすい~。
ファントムも若いし、若者の三角関係みたい。でもフィリップちょっと影薄い…(^^;)
クラシック出身の方ときいていましたが、そんな感じしなかったな~。ハスキーな感じ。
普段は身長180cm以上のヴォーカルグループで活躍されているそうですが、城田さんがもっとおっきいのでまさかの小さく見えたという事件(笑)

カルロッタ役のマルシアさん。
凄くカルロッタ(笑)
意地悪な役がとても似合っていました。
役の設定として、新支配人の妻であり、やっとの思いでプリマドンナになれた。この座を脅かす者は許さない!…そんな感じで若く才能に溢れたクリスティーヌに嫉妬して意地悪するんです。歌のレッスンを受けるためにやって来たクリスティーヌを衣装係にしてしまったり。ビストロで歌声を披露し皆に認められたクリスティーヌに、あえて大役をすすめ、本番前に声が出なくなる薬を飲ませるとか。
そんな事をしたものだから、ファントムの逆鱗に触れ、カルロッタは殺されてしまっ…たんだよね、きっと。階段から落ちてしまいました。
マルシアさん、カルロッタのソロ『This PlaceIs Mine』をもの凄い迫力で熱唱されていました。

ゲラール・キャリエール役の吉田栄作さん。
エリックの父です。
この人が全ての原因です…(笑)
若い頃。ダンサーだったベラドーヴァがとても美しい歌声をしていたのを聴いてしまい、恋に落ちてしまいます。
そしてベラドーヴァはエリックを身籠ります。
しかし、キャリエールは結婚していました。
(ここらへんが人間くさくないですか…)
行く当てもなく放浪していたベラドーヴァは、以前の美しさなど見る影もなく、ジプシー女から薬を貰って飲んでいるところをキャリエールが見つけ、オペラ座地下で産んだのがエリックです。
エリックの顔は薬のせいなのでしょうか…?
ベラドーヴァは息子の顔に一点の曇りもなく美しい子だと愛情を注ぎますが、エリックが幼い頃に死んでしまいます。
それからはエリックはキャリエールの庇護のもとオペラ座でひっそりと暮らす。自分が父親だとは告げずに。
罪の意識を持ちながらも息子を愛し、最初から最後までずっとエリックの事を考えているな~と。
先にも書いた『You Are My Own』では、歌で聴かせるというよりは演技で魅せるといった吉田さんのキャリエールに涙でした。

その他のみなさま、アンサンブルさんもみなさん素晴らしかったです。
特に気になったのがジャン・クロード役の大山真志さん。フィリップの取り巻き女たちに意地悪されるクリスティーヌに優しい言葉をかけてくれる人です。
なんか、役の雰囲気?と声が柔らかくて好みでした。25歳なんですね。見えない…(笑)
そして子役の子!わたしが観たのはどちからの子だろう?
子役はダブルキャストで、松井月杜くんとラヴェル知輝くんでした。
多分、松井月杜くんだと思うのだけれど、とにかく歌が上手い!!
アヴェ・マリアを歌うシーンでは、本当に美しい歌声を聴かせてくれました。
それから、演技も素晴らしかったです。
湖に写る自分の顔を化け物だと思い泣き叫ぶシーン、見事!!
この幼少期のエリックが夜な夜な地下から泣き叫ぶ声が地上にまで聴こえて、オペラ座のファントムだと恐れられるようになるんです。哀しい。。


そしてファントム(エリック)役の城田 優さん。
本当にこの公演、なんといっても、城田さんが素晴らしかった!!
命削って演じていますというかんじで、舞台から放たれる熱量がすごい。
去年4Starsで初めて歌っている城田さんを拝見し、こんなに歌える人なんだ~と驚きましたが、今回はこんなに魅せる方なのね…!と感動いたしました。
歌声も演技も素晴らしかったです。
エリックを生きてた。
ミュージカルの城田 優すごい。
ドラマのイメージしかなかったんです。小栗 旬さんとキスした人だよね?っていう(笑)
今回から"ミュージカル俳優の城田さん"になりました。
身長が190cmあるとか。
マント捌きもかっこ良く、舞台映えしますね。

繊細でナイーブで純粋な心の持ち主なエリック。
幼いころ母に愛された記憶を持っていますが、顔の醜さゆえに闇で生きるしかなかった孤独なエリック。
クリスティーヌはそんなエリックが見つけた光というか。
求めていた歌声のクリスティーヌを好きになって、純粋さゆえに気持ちが膨れ上がって押さえられなくなって…という心の動きがすごく分かりやすかったな。

このファントム、よく出てくるし、よく喋ります。そして一人称は『僕』(笑)
年齢設定がだいぶ若いと思います。
『青年』というかんじ。
とても幼稚な面があるんです。
母に似ているというところもあるからなのですが、すごくすご~くクリスティーヌのことが好き。
でも、人と関わって来なかったので、どう接したらいいのかわからない。
そこが少し未熟な部分で可愛いく思える面も。
ファントム可愛いとか頭オカシインジャネーノ??と思われるでしょうが、わたしは萌えましたよ…!
歌声とのそのギャップがね、またいいです。
やはりファントム、歌うと凄いですから。

ここからちょっと萌え話を交えて印象に残っているシーンをつらつらと。
萌えとか書いて大丈夫かなー怒られるかなー・・・
変な角度で観てごめんなさい。
まっすぐなオペラ座ファン、城田さんファンのみなさまがこの記事を見掛けてしまったら申し訳ありません。どうか許してください。

では、まずクリスティーヌとファントムの出逢いのシーンから。
顔を見られたら殺してしまうくらい(ブケーはさっさと殺されます)誰にも顔を見られたくないのに、クリスティーヌの歌声を聴いて思わず地上へ出てきてしまうんです。
そのはやる気持ちの表現が見事でした~。
そしてこのシーンでクリスティーヌとファントムが初めて出逢い『Home』を歌うんです。
クリスティーヌはオペラ歌手を夢見る少女。衣装係でも夢のオペラ座にいれることの歓びと、この場所が私の家なのねと悟り歌います。
そしてファントムは求めていた歌声の持ち主、クリスティーヌに近づき話しかける。ってゆーか口説きにかかるっていうか(笑)
顔は見られたくないので、こっち見ないでね!と衣装ラックの周りを回りながら。
クリスティーヌの歌声を興奮ぎみで散々絶賛したあと、でも、訓練がされていない…僕に教えさせてほしい的な。
恐がらないで、僕は君の崇拝者だ みたいな事も言っていたような。
そしてクリスティーヌと向かい合ってしまいます。で、言葉に詰まる。顔を覗き込まれてドギマギする。そして「こっ答えは今すぐでなくていい!」とかなんとか言いながらピューっと走り去ります。

みなさん想像してください。
あの顔であの声であのデカイ図体した男が女の子に顔を覗きこまれてドギマギですよ。
可愛い…!(〃・・〃)!

そういえばこの『Home』の歌詞に楽器の名前が出てきて、その時に初めてオケの方々の姿が見えます。
舞台の上部奥にいらっしゃいました。
オペラ座25thロンドンみたいなかんじ。
やはり生オケは良いですね^^


クリスティーヌはファントムに歌のレッスンをしてもらうことになります。
ファントムがピアノを弾いて、歌う。それに続いてクリスティーヌが歌う。
3作品あるミュージカルオペラ座の怪人のうち、ファントム自ら歌って指導するシーンはこちらの作品でしか観れません。
小説でもレッスンの描写は詳しく出てこないし、他の作品を観てもどうやってレッスンしてたのかなあ?と想像していたので、それが目の前で繰り広げられているのだなと思うと嬉しかったです。
『You Are Music』自体はライヴやコンサートで聴いたことのある歌だったのですが、作品として観れた事も嬉しかった。
こうゆう流れなのね~と。

『どうぞ』
『♪ドレミファソファレファミ
       ドレミファソファレミド
       ブレスを大切に♪』
『転調して…』

とか、ファントム優しい。
しかもいい低音で話し掛ける(笑)
すごく丁寧に接してるかんじがしました。
でもとても熱っぽい。

曲の盛り上がりでは

『♪You Are Music
      あなたこそわたしの光
      You Are Music
      あなたこそわたしの人生♪』

熱くクリスティーヌに歌いかけるしクリスティーヌも歌うし、二人が音楽によって繋がってゆく様が良いなあ~。
エリックにとって幸せな時間。かな?

城田さんの歌声素敵。
こちらの作品、セリフはセリフ、歌は歌、なのです。
セリフでは幼稚な面を感じるのですが、歌となるとなんか違う。響きが好き。

これ、全く伝わらないですよね(笑)
生には敵いませんが、動画がありますのでそちらで是非。

このシーンが好きで、動画を探していたら公式で御披露目の模様がアップされていました。歌詞は英語ですが(これまた城田さん本当に素敵)。
遠い席だったので細かい表情は見えなかったのが本当に惜しい!
この動画を見ると、とても熱っぽい目でクリスティーヌを見つめながら歌っていて、それ間近で観たかったわ~と…あぁ、残念。


レッスンが終わってしまったら、もう教えることはなくなり寂しそう。でも、クリスティーヌの成功を願うエリックなので、ビストロで歌声を披露してみなに認めてもらわなければなりません。
ビストロでは見事成功し、クリスティーヌとフィリップが笑顔で楽しそうに話している様を窓の外から見ているエリック…。
このシーンでは何も語らないのですが、感情が渦巻いている感じが伝わってきました。
エリック、可愛いだけではないです。


クリスティーヌ初舞台となる公演でカルロッタに薬を飲まされ声が出なくなり、公演は台無しに。怒り狂ったファントムがシャンデリアを落としクリスティーヌを担ぎ連れ去ります。
汚い危険な地上から彼女を守らなければ!といった感情がそうさせたのでしょうか。
地下の棲家に連れていきそっとベッドに寝かせて、クリスティーヌの顔にかかった髪を撫でるような仕草をするんですが、イキナリはっとして「触ってしまった!」みたいな。
今、担いで来た人がする反応じゃないだろ!とか思いつつ萌えました。
でも、その手が本当に大切なものに触れるように優しくて、エリックにとってクリスティーヌは宝物なんだな、と思いました。


なにこれ。
ただの萌えポイント(笑)
すみません、まだあります。


カルロッタに復讐したあとにエリックが地下へ戻ってきます。その間にエリック出生の秘密を全てキャリエールから聞いていたクリスティーヌ。
を、ピクニックに誘うエリック。
ピクニック??はい、ピクニックです。
エリックお気に入りの場所の森へクリスティーヌを案内します。

…と、ここで気付いたのですが、わたし、このシーン知ってる!
だいぶ前だけれど、YouTubeでイェストン版のドラマを観てました。
そういえばビストロのシーンもありました。エリックがクリスティーヌの衣装を用意し、しかもそのドラマでは着せてあげてました。なので、ピクニックの衝撃度は少なめ(笑)
だけどエリックの手にはピクニックによく持っていくあの…バゲット。
あのデカイ図体のエリックとバゲットっていう図がアンバランスすぎて白目になりかけました。可愛い。

美しい森、自分のテリトリーに大好きなクリスティーヌ。ちょっと興奮気味なエリック。
「ふっ!」とか「さ!」とか言いながら、何度もクリスティーヌに腕を出すエリック。
(あのバージンロード歩くお父さんと新婦みたいなやつね)
で、クリスティーヌがそっと腕を組むんだけど、突然動物達の鳥の歌声のハーモニーがうんたらかんたら言い出して美しいものを熱弁。そしてまた「ふっ!」とか「さ!」とか言いながら腕を出す。
なんか、それが女性をエスコートする礼儀だと思ってるんじゃあないか?ってあたりが非常に萌えました。
最初あんなドギマギしてたのに、なによそれー。
地下暮らしのくせにどこでそんなの覚えて来たの!本でも読んで勉強したの?可愛いな!全然出来てないんだけどね(笑)

城田さんだから可愛いのでしょうね。
だって、ドラマの森のシーンはやはりどこか異様な雰囲気がありましたから。
城田ファントムもどこか人と違う雰囲気はありますが、なんだか可愛く見えてしまいました。

バゲットからレジャーシートを取りだし、二人で座ってエリックお気に入りの詩集をクリスティーヌに紹介します。
『ウィリアム・ブレイク』の詞はエリックにとって心の支え。
「母は闇で僕を産んだ」そんな内容だったかと。

エリックがクリスティーヌに何か歌って?と言うと、歌うからお願いを聞いてほしいと言うクリスティーヌ。に、向かって「だめだ!音楽は愛や喜びのためにあるのだから」そんな交換条件のように音楽を使ってはいけない、というエリックの口ぶりが珍しく強くて、音楽に対して敬意をはらっているのが伺えました。

願いなら聞くから、と言うと、クリスティーヌからとんでもないお願いが。

「お顔を見せて」

「今朝のクリスティーヌとの一時は素晴らしい時間だった」というようなセリフがあり、この謎に思えるピクニックのシーン、小説の「自分も好きな人と散歩をしたい」なんてセリフがあったのを思い出しました。
ファントムは「普通」に憧れてる、小説のオペラ座を読んで感じた事だったなーと。

そんなこと思い出しながら…

拒むエリックに、クリスティーヌがとても綺麗な歌声で『まことの愛』を歌い語りかけます。クリスティーヌは先生のお顔を見ても驚かない、エリックの母のようにきっと自分も受けとめる事ができる、と。
エリックはクリスティーヌの気持ちに応えたくて、客席に背を向け仮面を外しクリスティーヌに顔を見せます。

クリスティーヌは逃げ出し、叫び声をあげて走って行ってしまいました。

ちょっと待て、クリスティーヌーーーーーーーーーーー!!!!!
有り得ない…自分だったらそんなことしないけど…   ってクリスティーヌも思っていたのかな。いや、でも。。
時が経って大変な事をしてしまった、お詫びをしなければとクリスティーヌは思いますが、時すでに遅し。

生きる希望を見つけたのに、幸せな時間をきっと感じていたのに、エリックは絶望をまた味わってしまいました。
哀しみ泣き叫ぶエリックは痛々しくてちょっと観ていられないほどでした。
自分を取り戻そうと詩集を抱えて…歌う、『母は僕を産んだ』は聴いていてなんと辛いことか…
愛して呪うみたいな歌詞があったけれど、何回呼ぶの?と思うほどクリスティーヌの名前を呼ぶエリックに涙腺が緩みっぱなしでした。。。
城田さん大熱唱、大熱演。
城田さんご自身も沸点の高いナンバーだとおっしゃっていましたが、本当にその通りでした。

この後は冒頭に書いたラストへと向かっていきます。
エリック、クリスティーヌのこと許しちゃうんです。クリスティーヌは悪くないとか言って。キャリエールとの会話でそんな事話すんです余計涙でるからやめて。


だいぶダラダラ書いてしまいました。
まだ書き足りない気もしますが…
うまくまとめて記事にするのはわたしには無理なようです。あぁ…

『ファントム』、好みが別れそうですが、わたしは好きでした。
色々と突っ込み所はあるけれど。
城田ファントム、観れて良かったです。

カンパニーのみなさまありがとうございました。

再演はないのかな?
まだまだわかってないところが沢山ありそうなので、また観たいです。
今度は前方席で!!