グザヴィエ・ドラン「Mommy/マミー」
実は、ちょっと仕事絡みで、
グザヴィエ・ドラン作品を参考に見ないといけなくなり、、、
「たかが世界の終わり」以来、何年ぶり?
で、彼の映画をU-NEXTで鑑賞した〜
「Mommy/マミー」
この監督に関してのイメージは、ちょっと難易度高い、というか。。
「たかが世界の終わり」も、
やたらクローズアップが多くて、見ている間中、息苦しかった、
という記憶しかない。。。
大体、この種の、作家性が強い監督の作品、特にヨーロッパの人たち
(ドランはカナダ人であるが)
若くて、「体力」がないと、ついていけない。
かつて、私がジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーなど、
ヌーベルバーグの監督に夢中になったのも、
高校生のときから、大学生にかけての時代だった。
明快なアメリカ映画からちょっと離れて、
少し、難しい作風のものを求めていた時代。
ゴダール、トリュフォーを見て、
それらについて語り合うことの満足感、というか、
それがカッコいいと思っていた時代ね。
逆に言うと、
そんな平易な部分でしか、彼らを求めてなかった、私の若さゆえの愚かさ?
当然、彼らが本当に描いていたもの、
そのディープな部分は理解できないまま、
今に至っているんだけど。。
あの頃見た映画をもう一度見るだけの「体力」は、
もうないな。。
今の私は、
わかりやすい映画、楽しめる作品、わくわくする作品、
そんなもので人生をエンジョイしたい、って思ってますから![]()
そんな私にとって、
「Mommy/マミー」は、
やっぱり最初、ハードル高かったわ〜
おお、久しぶりに、こういう映画を見るなあ〜って感じ。
しかも、画面がテレビサイズ。正確に言うと、アスペクト比1:1というサイズ。
上映時間もけっこう長い。
でもですねーー
見進むうちに、ストーリーに引き込まれていく自分がいた。
これは、問題を抱える息子スティーブと、シングルマザーのダイアンの物語。
お金もないし、あらゆる点で、問題山積み。
この男の子が、キレるとヤバい。
その彼らが、近所に住む女性カイラと親しくなって、日々の生活に変化が訪れる。
でも、それも、儚くて、
笑い合って、お酒を飲んだり、ふざけあったりする彼らの姿を見ていても、
ああ、これはいっときのものだなって、、、
どこかいつも不安定で、いつ、これが崩壊するんだろう、って、
先行きの不安感が常にある。
最終的に、母親は息子を再び施設に入れる選択をするんだけど、
「旅に出る」と言って、息子、カイラとドライブをするダイアン。
そのシーンから、スクリーンはワイドに広がっていく。
そこから展開するのは、彼女が息子の将来を想像する場面。
大学を卒業し、結婚し、孫も生まれて、、
華やかな将来に幸せそうなダイアンの表情が思い切り写されるが、、、
また、現実に戻ると、画面は再び元に戻っていく。
ここは、不覚にも、涙があふれる場面だった。
母親と息子。
私自身は経験がないけど、娘たちは息子の母でもあり、
そんな身近な彼らを思い描いたりすると、
余計に身につまされて、、、「男の子」を持つ母親の大変さも、伝わってきた。
ドランの作風だとか、彼が一貫して描いていることなど、
そこまでは思い至らず、
ただ、ひたすら、1作品として見たときに、
母と息子の関係性に、強いインパクトを感じた。
特にラストシーンは、
絶望なのか、希望なのか、
見るものによって、違う解釈になるだろうと思う。
主役の男の子、
見ている間中、若いときのダッシュ・ミホークか、
ミュージシャンのマックルモアにそっくり〜って思っていた。
あと、音楽は、なんとなく「アメリ」っぽかったな。
ドランの研究は全くしてないので、
こんな感想です。
ドランファンからしたら、全然違う、って言われるかもですが。。。![]()


