「ゴッドファーザー」3部作その1
いつかは書きたいと思っていた、この3部作について。
今回、「The Offer」を見た後に、久しぶりに見て、
やっぱり、別格の名作だなあと再確認。
お若い方々はリアルタイムで見ていないと思うけど、
映画好きなら一度は見てほしい、素晴らしい名作ですよ〜!
こういうものを作れるから、映画ってすごい。
すべてが、圧巻。
演出、役者の演技、映像、音楽、どれをとっても完璧。
全編を貫く格調の高さといったら!
ここには、人間のすべて、人生のすべてがある。
愛と憎しみ、神、宗教、死、喪失、罪と赦し、
家族の愛、家族の絆、家族の断絶、家族の別れ、
生きる喜び、生きる悲しさ、切なさ、絶望と希望。
人間の強さ、人間の脆さ、そして優しさ。
マフィアのファミリーという狭い空間だけでなく、
我々すべてに通じる普遍的な意味合いを持って描かれているので、
観客は、そのストーリーのどこかしらに自分の体験を映しとったり、
共感したり、涙したりすることができる。
どの作品も、あふれるほどの名場面が観客を虜にした。
マフィアのファミリーの長であるドン・コルレオーネ(マーロン・ブランド)の一家について、大河ドラマのように描かれてきた3部作。
1作目(1972)では、
父親と、その三人の息子たち、特に父が格別愛していた末っ子マイケル(アル・パチーノ)が、軍人からいかにして「覚醒」し、マフィアのドンになっていくかを辿る。
父と三人のこども、その出発点から悲劇が生まれていく。
まさにシェークスピアの「リア王」マフィア版みたいな感じ。
マイケルは、父ドンが敵方ファミリーの陰謀で狙撃されたことから、
短気で血の気の多い兄ソニー(ジェームズ・カーン)や
弱いだけの兄フレド(ジョン・カザール)にファミリーを任せられず、
覚悟を決めて、敵を消すことを決意。
最初は、兄たちからこどもの遊びじゃないと一笑にふされるものの、彼の真剣さに皆も同調。
こうして、生まれた名場面。
敵方ソロッツオと悪徳警官マクラスキーに銃弾を浴びせるシーン。
このマイケルの表情の変化、アル・パチーノ渾身の演技!
このシーン、「The Offer」にも登場するが、
アル・パチーノが地味すぎると考えたか、
彼の起用に反対するパラマウント上層部に彼の実力を示すため、
前倒しで撮影されたもの。
しかし、今ではそんなこと信じられないぐらい、
まさに本編の白眉ともいえる名場面だと思う。
この後、ほとぼりが冷めるまで、シシリーに隠れ、そこで結婚するも、
花嫁は間もなく、マイケルを狙った陰謀で爆死。
マイケルはその後、アメリカに戻って、かつて恋人だったケイと結婚。
(ついでに、この作品からパチーノとダイアン・キートンの愛情関係が始まった〜)
こうしてファミリーの長となったマイケルを父ドンは老体で支え続け、、、
ついに病で亡くなった後、大々的に葬儀が執り行われる。
その席でのマイケル。
どうよ、この横顔!
カリスマ全開!正真正銘、ドンの顔に!
まだファミリーの仕事に反発していた若者が、
次第にファミリーの仕事に手を染め、
深みにハマっていくうちに顔がどんどん変わっていく。
それをアル・パチーノは完璧に演じてみせた。
反対されても彼にこだわったコッポラの慧眼が確かであったことは証明されたのだ。
そして、コニーの赤ん坊の洗礼式。
(生まれて間もないソフィア・コッポラのスクリーンデビュー)
マイケルは、この洗礼式と同時に
敵方のファミリー、バルジーニ、タッタリアを始め、すべてを根絶!
自分たちを裏切った人間たちへ制裁を下すため、
残酷なまでの殺人を同時進行させる!
荘厳なオルガン音楽で展開するこのシークエンスは、
まさに本シリーズの醍醐味で、
以後、この複数殺人同時進行がこのシリーズの定番となった。
そしてーー
ラストシーン。
妻ケイの目に映ったのは、
マイケルをドンと呼び、その手に口づけをする部下たちの姿。
殺人を犯しながら、妻に平然と「殺してない」と嘘をつく夫。
今後、2人の間がどうなるのか、そして、
この新しいドンはファミリーをどのように牽引していくのか、
観客に深い余韻を残したまま、エンドマークを迎える。
1作目を撮影中は続編のことはまだ企画に上がってなかったが、
異例の大ヒットを受けて、すぐにコッポラとプーゾが続編を準備。
これまた、異例の
「続編が1作目を上回る出来!」という新たなレジェンドを実現させることに。
しかし〜、1作だけで力尽きたわ〜
パート2は次回に。
しかし、1作目も、
何度見ても面白いし、新しい発見があるし、
ほんと、映画の鑑、みたいな傑作ですね。
ちなみに本作は、imdb(internet movie data base)で9.2の評価。
「ショーシャンクの空に」の9.3に次ぐ高評価かと。
それ以上の数字があるのか、しばらくリサーチしてないのでわからないですが、、。






