日本映画は、かつて熱かった!
「パラサイト」がアカデミー賞四冠に輝いて以来、
日本映画も(がんばれば)今後に道が開けたーー
という声と、
今の日本映画じゃ、とても韓国映画に匹敵できない、
という声と、
さまざまに反響が巻き起こっているけど、
私も、今の邦画って、
予告編、観るのさえ苦しい、
っていうのが、ほとんど、です。
映画館行けば、当然、いやでも予告編を見せられるんだけど、
これが、また、若い男女の恋を描いた、
なんだか、薄っぺらい作品(の予感)がいっぱい、なんですよね。
こんなのばっか作ってたら、
本当に、韓国映画に水をあけられる一方じゃないか。
でも、いつから、日本映画、って、こんなになっちゃたんだろうか。
少なくとも、私が大学に入った頃は、
熱い映画魂あふれる、骨太な力作がいっぱいあった。
大学に入学したのは、1969年。
それまで洋画一辺倒だった私が入った部が、
映画研究部、略して「映研」。
当時は、なにせ東大の受験がなかった年で、
全共闘ら学生運動のまっただ中!
当然、映研には、そんな左派学生が集まり、
年中、ギロンを交わす、といった状況で、
正直、
お嬢様学校(て自分で言うのもなんですが><)からやってきた
世間知らずの18歳女子には、
かなり、どころか、
観たこともなかった、チョー刺激の強い世界!
しかも、彼らが観ている映画のほとんどが、日本映画!
毎週毎週、テーマとされるのは、
今村昌平、大島渚、寺山修司などの作品群!
観ないと、ギロンに入れない。
私、
生まれて初めて、新宿の2番館、3番館などに出向き、
そこで、彼らの映画に開眼しましたよーーーーーー!
邦画って、こんなに凄かったのか、、、、って。。。。。。
特に忘れられないのは、
今村昌平の「にっぽん昆虫記」「赤い殺意」
大嶋渚の「新宿泥棒日記」「日本春歌考」「絞死刑」「少年」
寺山修司の「書を捨てよ町に出よう」
実相寺昭雄の「無常」
今村の「復讐するは我にあり」「楢山節考」
を観たのは、大学を出てから。
とにかく、
当時のそういった作品群には、
エネルギッシュなパワーと熱いたぎりのようなものが渦巻いていた。
特に、私の中で鮮烈だったのは、
やはり、「赤い殺意」、忘れられない。
最初に観たとき、ほんとにショックでーーー
あまりにリアルで、悲しすぎて。。。
じとーっとした、あの家の中の空気感とか、
生々しいまでのセックス描写が、圧巻で。。。
題材は、シリアスだけど、
それがエンタメとして完成している凄さ。
終始一貫して失速しない力強さは、
なんとなく、
「パラサイト」にも通じるものがある。
当時は、役者たちも素晴らしかった。
西村晃、左幸子、殿山泰司、
緒形拳、佐藤慶、渡辺文雄、
春川ますみ、露口茂、北村和夫、
黒澤明監督作品での
仲代達矢、山崎努、三船敏郎、なども、素晴らしかった。
あの頃、日本映画から感じた、有無を言わせぬパワーは、
今、韓国映画にお株を奪われた感じ。
邦画にあの頃のパワーがあれば、
あの頃のエネルギーがあれば、
十分に韓国映画に太刀打ちできると思うんだけど、、、、、、
一体、いつから、
邦画は、
変貌し、
転落してしまったんだろう。。。
かつて邦画を盛り上げた名匠、巨匠は次々に旅立ち、
今、邦画で世界レベルに到達している人って、
是枝監督、ぐらい?
「万引き家族」は、よく「パラサイト」と比較されるが、
同じ格差を描くにしても、
こっちでは、
やはり現実から飛翔できてない部分を感じたが、
あちらは、
それをひと捻りも、ふた捻りもさせて、
エンターテイメントにしちゃっているところがね、
やはり、そこ、超えていかないと、、、
って、思います。
日本映画よ、ガンバレ!![]()
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