「ファーストマン」 | 映画とネコと、私の好きなもの。

「ファーストマン」

 

 

「セッション」「ララ・ランド」と、

 

デミアン・チャンゼル監督とは相性がよろしくなく、

 

そのために、この作品も観る予定はなかったんだけどーー

 

奇しくも、DVDを仕事関係から手に入れたので、

 

この3連休に拝見しましたる。

 

以下、激しくネタバレ。。

 

 

 

冒頭からーー

 

おお、これは!

 

となって、

 

「ライトスタッフ」信奉者がこれを見逃していたとは、

 

と、俄に、今まで観なかったことを後悔、

というか、劇場で観ればよかった、と。

 

 

これは、御存知の方も多いと思うが、

ニール・アームストロングという、

1969年に月面着陸を初めてなし得た宇宙飛行士のことを描いたドラマ。

 

 

なんでーー

 

いわば、「ライトスタッフ」の続編的な立ち位置ね。

 

あのマーキュリー計画の後に、

ここで描かれるジェミニ計画、続いてアポロ計画

が出てくるわけで。

 

「ライスタ」にも登場の、

ガス・グリソム、デューク・スレイトンも出てくるし、

 

「ライスタ」ではナレーションのみだったガスの悲劇の事故も、

ああ、こうやって事故にあったのかーー、

と、事細かに再現されているので、

非常に興味深い。

 

とにかく、宇宙計画の詳細が、ドキュメンタリーのように描かれて、

 

中盤までは、とても素晴らしい。

 

今まであったチャゼル節も鳴りを潜め、

それは、多分に製作総指揮のスピルバーグの存在も大きいと思うんだけど。

 

中盤まで、というか、ラストに近くまでは、

 

私は非常に面白く、眠くなる間もなく、観てましたよ。。

 

 

で、ここからが、いざ、月面着陸本番!

 

というこの映画のハイライト!

 

そこも、実に実に面白く、ディテールも申し分なく、

よろしかったのですよ。

 

そこに至るまでも危険がいっぱいで、

ほんとに、テクノロジーも発達していなかったあの時代に、

よくぞ、こんな大胆なことがなし得たもんだわ、

と、観ている方も驚嘆しきりな展開だったの。

 

ところが、ねーーー

 

ここで、信じられないことが起こったね!

 

 

月面着陸に成功したかと思ったら、

 

 

あ〜ら、

 

もう地球に戻ってきちゃってるよ〜!

 

 

場面が切り替わったと思ったら、

もう地球上の場面だよ〜!><

 

 

なに、これぇーーーーーー!?

 

 

ああ、やっぱり、チャゼル、やらかしたよ〜

と、思わず、唸った(偉そうに、スミマセヌが)

 

 

月に行くまで、あんな危険な旅だったのに、

地球帰還も、ノープロレブレムなはずがない!

 

そこを描かずして、

なんで、ニールのドラマかいな!?

 

ほんとに、

今まで、緻密に臨場感満点で描かれてきたこのドラマが、

 

途端にウソくさくなった瞬間だった。

 

 

これを観て、

月面着陸フェイク説を即座に信じたくなったワタクシであった。

 

フェイクだから、帰還時の記録がない。

 

だから、映画化できないって!?

 

そう思わざるを得ないような、無理な展開じゃん!

 

 

大体ね、コンセプトの立て方が基本的に間違ってますね。

 

ニールが月に向かうよりも以前の物語に重きが置かれすぎたが、

ここは、焦点を月面着陸と帰還に持ってくるべきだった。

 

 

3歳になるかならずの最愛の娘を亡くし、

家庭でももの静かすぎる男が、

人類史に輝く偉業を成し遂げることで、

人間としても成長し、

苦難を乗り越えて、地球に戻ってきて、

妻と息子たちと再会するーーー

 

 

そういう脚本で描けば、

説得力も増すし、

カタルシスも数百倍だったのにね。。。

 

 

せっかくの題材だったのに、残念すぎるーーー!

 

 

ついでに、このニールという男。

ライアン・ゴスリングが静かなオーラで演じてますが、

 

これが、無口で無愛想でクソ真面目すぎて、つまらないこと夥しい。

 

実際の彼は、もう少しユーモアもあったらしいのに。

メイキングで息子たちが父の想い出を語っている。

 

だから、妻(クレア・フォイ演)が、

彼が月に行く前に、

「地球に戻れないこともあるのだから、きちんと息子たちに話して」

と言われても、

なんか、腰が重い、というか、

奥歯に物が挟まったみたいで、

ハッキリとものが言えないわけですよ。

 

これ、典型的なアメリカ映画だったら、

 

「オレが留守の間は、ママを守れよ。

たとえオレが戻れなくても、男なんだから、ママを守って一緒に暮らせよ」

 

ぐらい、軽く言えそうなのに、

彼は言わない。

てか、言えない?

 

それぐらい、口が重いし、

記者会見でも、気の効いたユーモアの1つも言えない。

 

 

そんな彼だからこそ、

 

あの、月面着陸で1歩を踏み出した際の有名な言葉

 

「これは人間には小さな1歩でも、人類には大きな躍進だ」

 

というのがねーーー

 

そこだけ、妙に浮いてしまうわけですよ。。。。

 

ここも、

ひょっとして、フェイクだった!?

 

と疑いたくなりましたね、映画観て。。。

 

だって、誰かが書いたシナリオのセリフみたいじゃない!?

 

映画のニールだったら、おそらく、内にこもって、何も言えなかったはずよ!

 

 

 

 

と、まあ、色々と言いたい放題、スミマセン。。。爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑

 

 

「ライトスタッフ」「ドリーム」「アポロ13」

などがお好きな方には、一応、オススメします!

 

 

ついでに、

ニール氏、実生活では、しっかり者だった奥様とは離婚したらしい。

 

 

(クレア・フォイはテレビシリーズ「ザ・クラウン」でエリザベス女王を演じているようで、

これ、とっても観たいヤツ!)

 

 

 

 

あ、ついでに、相性悪いチャゼル監督の最新情報。

エマ・ストーンを再びヒロインに迎え、「バビロン」なる大作映画を企画中とか。

あの、クララ・ボウを描くらしいけど、、、

ということは、1920年代のハリウッドが舞台?

ブラピも共演?

ほんとに実現するのかな?