「勧進帳」、久々に。 | 映画とネコと、私の好きなもの。

「勧進帳」、久々に。

26日(日曜日)のeテレで、

 

高麗屋3代襲名披露の口上と、「勧進帳」、やってましたね。

 

録画して、見ました。

 

で、「勧進帳」を見て、ちょっと、つぶやきたくなり、、、、、。

 

新幸四郎(旧染五郎)の弁慶は、

以前にも一度見たことがあると記憶してるけど、

 

今回、

襲名披露、という特別の興行だから、

こちらも意識して

厳しい目になってるかもしれないですが、

 

ちょっと荒削りすぎるような気がしました。

 

それと、スケールがまだ大きくない、というかね。

 

一番驚いたのは、

 

飛六方になる前、

 

どの役者さんも、ここで天を仰いで、つまり、客席に一礼をして、

 

そこで、盛大な拍手とかけ声がかかるんだけど、

 

その所作が、省かれちゃってた。。。。。。

 

なので、

お客さんたちは、

いきなり、飛六方に入った弁慶に拍手する、という

ちょっとリズムが狂った感じが否めず、

 

なんか、非常に違和感を覚えました。。。。

 

あと、新染五郎くんの義経も、

 

声はキレイだし、顔もいいんだけど、

 

ああ、まだまだだなああ、、、っていう感じ。

 

そこいくと、

吉右衛門の富樫は、もう、絶品!

 

とにかく、そこにいるだけで、

醸し出すものが、深い。

 

スケール、滋味あふれるセリフ回し、目線ひとつが、

 

もう、見惚れる凄さ!

 

そこで思い出したのが、

吉右衛門が弁慶を演じたときの舞台よ。

 

 

確か、2005年頃

福助さんのウェブサイトの仕事をしていた頃で、

 

福助さんが義経、

富樫は、富十郎さんだった、と記憶してますが、、、。

 

そのときの弁慶は、

 

私の勧進帳史上ナンバーワン!

 

あまりに素晴らしくって、震えが来ましたもん!

 

 

 

こう、どこが凄いというのって、

なかなか、言葉で説明しにくいんだけど、

 

役者が違うだけで、

同じ演目がこうも違うか、となるのですね。

 

ほんとに、天国と地獄の差。

歌舞伎って、やっぱりそういう世界なのよね。

 

 

その役に成りきるというのは、

ただ何千回もセリフを言えばいいってもんじゃない。

 

人格ごと、役の中に入る。

その空気、存在感、たたずまい、すべてが

深い意味をなして、

丸ごと、役の人物として動かないと、

作品の説得力も生まれないのですね。

 

私みたいに、

歌舞伎に素人でも、

 

誰が素晴らしくて、

誰がまだ足りない、

ということは、よくわかるのですよね。。。

 

 

大体、「勧進帳」は、

長唄が大好きで大好きで、

芝居を見るより、

長唄を聴きたいから見る、

というところもあるのですが、

 

 

私が持っている「勧進帳」のDVDは、

 

団十郎の弁慶、

富十郎の富樫、

菊五郎の義経。

 

これも、圧巻です。

 

 

団十郎の大きさは、

いつ見ても、溜め息の出る見事さ。

 

特に、番卒から勧められた酒を飲む場面は、

 

団十郎ならではの

磊落さと、上品なユーモアが上手く出ていて、

何回見ても、唸ります!

 

 

もう観られない、というのが、

返す返すも残念で、溜まらない。。。。

 

 

 

 

それにしても、

 

歌舞伎、観に行ってないですね。。。。。