「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」 | 映画とネコと、私の好きなもの。

「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」

 

観てきました!

 

「バードマン」のとき、

マイケル・キートンの新作を検索していて

見つけて以来、

 

ず〜っと気になっていた映画。

 

 

面白い!

 

実に面白く出来てます!

 

だけど、

 

賞レースにはほとんどカスリもしなかったね〜

 

私、

 

マイケルが「バードマン」でオスカーを逃したとき、

 

次のチャンスがこの作品で来るかと期待したけど、

 

そうはならなかったの。

 

 

そのワケは、

 

彼の演技じゃなくて、

 

描かれた人物に、多分、あるんだろうな、と思ったわ。

 

以下、ネタバレも含みますゆえ、ご注意!

 

 

 

 

レイ・クロック。

 

マクドナルドを世界に冠たるビッグフードチェーンに仕上げた成功者。

 

でも、

 

彼がこのファストフードのシステムを考えたのではない。

 

それを編み出して、マクドナルドを作ったのは、

マックとディックのマクドナルド兄弟。

 

(「ファーゴ」での強烈な印象がわすれられない、ジョン・キャロル・リンチが兄マック役。弟ディック役のニック・オファーマンは、何作か観てるんだけど、今まで認知してませんでした)

 

レイは、彼らのシステムに成功の香りを嗅ぎ付け、

 

渋る2人を無理矢理説得して、

 

フランチャイズ化に乗り出し、

 

最終的には、マクドナルド兄弟から、マクドナルドを取り上げてしまった人物なのよね〜

 

 

これじゃあ、気持よく、

 

ハイ、アメリカンドリームですね〜(=⌒▽⌒=)

 

と、諸手を上げて、喝采する気にはならず。

 

 

だから、

 

オスカーをはじめ、

 

賞レースでは、無視されたのかもね。。。

 

 

まあ、仁義に反する成功者の話だからね、

 

ヒーロー、とは言えないのよね〜

 

映画のコピーも

 

「怪物か、英雄か」

 

ですからね。

 

 

しかし、

 

映画としては、

 

ほんとに面白い!

 

脚本も演出も、全く隙がない出来ばえ!

 

とにかく、息つく間がない。

 

そして、

アメリカ好きな、私みたいな人間には、たまらない!

 

くつぐられ場所がいっぱいなの!

(って、ヘンな表現ですが、わかってもらえるかな?)

 

ああ、これがアメリカだよな〜

 

という、なんというか、

 

フリーな精神を謳歌するというか、

 

それと、

 

マクドナルド、

 

という巨大ファストフードチェーンは、

 

まんま、アメリカを象徴するアイコンでもあり。

 

それが、実に上手くシンボライズされて描かれていて、

 

アメリカを知るための、教科書みたいな映画にもなっているのよね。

 

 

 

マイケル・キートンが

相変わらず、上手い。イイ。

 

崖っぷちに立っているような、

ビジネス的にヤバい状況がすごく似合うのと同時に、

 

いかにも叩き上げの営業マン、といった、
巧妙なトークで相手をケムに巻く、といった演技が、まさに独壇場!

こう、いつもピリピリした感じ、といえばいいか。


思えば、マイケル、

「ミスター・マム」で彼を初めて見て以来、
(この映画では、当時の東宝東和のお仕事もしたのよ〜)

「ガン・ホー」
「ビートルジュース」
「バットマン」
「ドリームチーム」
「パシフィックハイツ」
「バットマンリターンズ」
「から騒ぎ」
「マイライフ」
「ザ・ペーパー」
「ジャッキー・ブラウン」
「アウト・オブ・サイト」
「トイストーリー3」
「バードマン」
「スポットライト」

てな感じで、長いおつきあい。

私の中では、
歴代最高バットマン役者だし、
あのときのセクシーな魅力はたまらなかったけど、

一部では、
力不足、みたいに書かれていた頃もあったのよね。

でも、最近のマイケルは、ほんとに凄いと思う。

カリスマが半端じゃない!

しかも、あらゆる役柄に変幻自在。

イイ役者に成長して、嬉しい。


この映画でのマイケルは、

水を得た魚のように、
レイ・クロックに成りきっていて、

それを観るだけでも楽しい。


とにかく、

アメリカの裏面史的な面白さにあふれているので、

是非、チェックしてくださいな!

(東京では、3館しかやってないの。残念ね)


そして、

この映画を観ると、やっぱりマックに行きたくなっちゃって〜

何十年ぶり!?かで、渋谷のマックに!σ(^_^;)






追記) 

 

ところで、

 

この映画、

 

最後に、

 

レイがなぜ、「マクドナルド」にこだわったのか、

 

どうして「マクドナルド」でなければならなかったのか、

 

それをディックに明かすシーンがあるのですが、

 

それが、この映画の肝ですね。

 

観ている方も、

 

そうだったのか〜

 

と、その意外性、というか、

 

レイの目のつけどころの秀逸さというか、

 

アメリカの国民が持つ「イメージ」というものを

 

はっと知らされた思いで、

 

それまでのドラマが、

 

すとんと、腑に落ちる、という感じに入ってくる。

 

レイ・クロックは、

 

まさに、イメージ戦略のパイオニア、だったんですね〜