「ネブラスカ」 | 映画とネコと、私の好きなもの。

「ネブラスカ」

「ネブラスカ」
(ちなみに、サブタイトルはどうでもいいと思ってますので、省略してます)




「サイドウェイ」「アバウト・シュミット」のアレクサンダー・ペイン監督作。

前記2作品は大好きでDVDも持っているが、

「ファミリー・ツリー」は今イチ、ぴんと来なかった。

そこで、この「ネブラスカ」。

全編がモノクロ。

アメリカのど田舎、ネブラスカの風景が、
まるでアンドリュー・ワイエスの絵でも見ているかのよう。

ブルース・ダーンとか、
ステイシー・キーチとか、
かつて、アクの強い役者として成らした面々が
いやあ、年取ったねえ、という感じで出てくる。
(役がそうだから、余計に老齢を演じているとはいえ)

この作品で強調されるのは、
老いていく人間の姿だ。
もう少し絞って言えば、

老いていく親の姿と、それをあたふたしながら見つめている子の姿と。

老いていく人間を哀れむでもなく、
フツーに、自然に描写しているところが、イイ。

彼らは年老いても、
それで自らを哀れんだりはしないし、

言いたいことは何でも言うし、
言いたくないときは黙っているし、

無理をせずに生きているという感じで、

そういう人間のフツーの生き様こそが凄い、

と逆に思えてくる作品になっている。

スターらしき役者は上の2人だけで、
あとは無名。

美人もイケメンも登場しない、
アメリカのローカルの人たちのありのままを見せてくれる。

そういう意味でも、深い味わいを持った逸品です。