フィリップ・シーモア・ホフマン、逝く。

2月2日、ニューヨークでドラッグのために亡くなった。
このニュースは、私たち映画ファンにとって、衝撃以外の何ものでもない。
月曜日の朝、娘から聞いて、愕然として、
会社に行っても、皆、このニュースで持ち切りで、
私も、喪失感に襲われ、
今まで、ブログに上げる事が出来ませんでした。。。。。。
フィリップは、今のアメリカ映画界に無くてはならない重鎮。
まさか、死ぬなんて、ねえーーー。。。。
どんな役柄にものめり込み、
アブナイ変態男にもなれば、
ゲイの人気作家にも成りきってしまい、
狂信的な新興宗教のマスターにもなってしまう。
その才能、センス、知性、カリズマ。
もう、お見事としか言いようの無い、
役者の中の役者!
私は、若いフィリップを「セント・オブ・ウーマン」で初めて見た。
思えばこれが映画デビューだったのね。
当時、彼はまだ25歳。
金持ちの放蕩息子を演じていて、
いかにもバカで甘ったれの雰囲気をよく出していて、
セルフィッシュで傲慢なんだけど、
なんか、この子、気になるなあと、
早くもサムシングを感じたのかもしれない。
次に見たのは、
「ノーバディーズ・フール」だったと思うが、
より印象に残っているのが、
「ツイスター」。
ヤン・デボンが監督したこの映画、
アメリカンなネアカなムードがよくて、
私の中ではかなりポイント高い映画なの。
その中でも、フィリップが演じていたトルネードチェイサーは、
オタク系だけど、明るくて楽しい青年。
ヘレン・ハント以下、キャストたちも楽しんで演じている雰囲気いっぱいで、
見ると元気になる作品なの。
で、ここでフィリップの存在は私の中にかなり強固に入り込んできて、
その後、さまざまな作品を見るにつれ、
いつかオスカーを取るだろうとずっと思っていた。
私が見た彼の映画は以下になる。
「ブギーナイツ」
「ビッグ・リボウスキ」
「ハピネス」
「パッチ・アダムス」
「フローレス」
「マグノリア」
「リプリー」
「あの頃ペニー・レインと」
「パンチドランク・ラブ」
「レッド・ドラゴン」
「25時」
「コールドマウンテン」
「カポーティ」
「ミッション:インポッシブルⅢ」
「その土曜日、7時58分」
「マイ・ライフ、マイ・ファミリー」
「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」
「パイレーツ・ロック」

「マネーボール」
「スーパーチューズデー」

「ザ・マスター」
悪役あり、憎まれ役あり、アブナイ男あり、イイ人あり、
変わり者あり、辣腕男あり、
等々、もう一言では言えない、
複雑多彩な役どころを演じてきているが、
どの作品でも、その存在感はハンパない。
そして、彼が演じるだけで、作品の説得力が高まるという、
やはり、稀な才能にあふれる名優だった。
「ハピネス」のド変態も、
「マグノリア」の人間味あふれる介護人も、
「マイ・ライフ、マイ・ファミリー」の家族の確執に悩みながら生きていく等身大の男も、
ほんとによかった。
で、彼の役者としての集大成は
やはり「カポーティ」ね。

これについてはかなり前に書いているので、そちらを読んでください。(→ココ)
しかし、それにしても46歳とは若すぎる。
今後も、素晴らしい映画、素晴らしいキャラクターを演じて、
押しも押されもせぬ名優として歩んでいくはずだったのに、
運命とは、何と悲しいことよ。。。。
↓「カポーティ」でオスカーに輝いたときのフィリップです。
(いつか削除されるかもですが)
そして、
私たちは、
いつまでも、
貴方を忘れない。