ウディ・アレンの「セプテンバー」 | 映画とネコと、私の好きなもの。

ウディ・アレンの「セプテンバー」

仕事絡みで、昨日見たのが、ウディ・アレンの名作「セプテンバー」。

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意外にも見てなかった、彼の1本。

いや、アナタ、

干上がった砂漠にじわじわと水が沁み込むがのごとく、

私の心の中に、し~っとりと入っていきましたよ。

思えば、ずっと、名作に枯渇状態だったワタクシ。

もう、私、鈍感になった?って、心配になるほど、最近の映画に全く心動かされなかった。。。。

でも、ちがってた!

単に、ほんとにいい作品に巡り会ってなかっただけだった、
ということが、これ見て証明されましたよ。

ほんと、お見事!

この映画のよさ、大人にしかわからないかもしれないが、
ああ、これぞ映画の醍醐味!って感じを実感。

で、もう、ずっと流れているジャズの旋律も、耳に快すぎて、
知的刺激と本物アートに餓えた私の五感をぐいぐいと押しまくってくれた!


人間の心理、恋する気持ち、恋だけでは生きていけない大人のしがらみ、
奔放に生きること、我慢して生きること、
パワフルに生きること、傷つきながらも生きること、

6 人の男女の2日間の出来事の中に、そ~んな人生の縮図を織り込んで、
もう、ウディの才能のきらめきをこれでもかと示してくれる。

別荘の中だけという、舞台劇みたいな構成だけど、それが全然息苦しくない。

ダイアン・ウィースト、ミア・ファロー、
年とっても迫力あって素敵な人、エレイン・ストリッチ

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この3人の女性陣に
デンホルム・エリオット、ジャック・ウォーデンという、今では物故となった名優2人に
サム・ウォーターストン

役者たちが、やはり大人で上手い。

それと、面白かったのは、
エレイン・ストリッチ演じる往年の大女優と、ミア・ファロー演じる,娘
この母子の確執のモチーフになっているのが、
かつてのラナ・ターナー事件だってこと。

ラナ・ターナーって、お若い方々はご存知ないだろうが、
かつてハリウッドで一世を風靡したセクシー女優。

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7回の離婚歴という派手な男性遍歴でもゴシップ誌を賑わせたが、
その中でも全米を震撼させたのが、
ラナの愛人を、ラナの実の娘が刺殺した、という
非常にスキャンダラスな事件。

で、この映画に出てくる母と娘の関係がそれにヒントを得ているというのが、
私にはすごく興味深かったわ。

でも、これって、ラナの事件を知らないとそのまま素通りしてしまう部分でもあるので、
ま、年を喰ってるとね、そういう背景を知ってるから、

映画をよりディープに楽しめるってことですかね。