「RURIKO」を読む。 | 映画とネコと、私の好きなもの。

「RURIKO」を読む。

林真理子が書いた「RURIKO」。

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かねてから読みたいと思っていたところ、会社の同僚が貸してくれた。
面白くて、一気に読んでしまいました。

浅丘ルリ子のことを書いた小説。
ルリ子の人生が、実に興味深く描かれていて、同時に日活映画の黄金期の様子などもつぶさに記録されていて、とにかく読みはじめたら止まらない。
全部、実名で出てくる。
私の記憶の中にある、小林旭と美空ひばりの結婚のことまで出てくるし、石原裕次郎が売り出した頃から52歳の若さで死亡するまでのことも、克明に綴られている。
これは、どんな取材をしたんだろう。
石坂浩二のように、ルリ子と結婚、離婚した人の情報まで、きっと石坂本人が読んだら気を悪くするんじゃないかと心配するようなことまで書かれてるし。。。
しかし、林真理子は小説が上手いわね。

正直、ワタクシは、当時の日活映画は全くといっていいほど見てなかった。
でも、これで興味が沸いて、早速借りてきたのが、ルリ子と裕次郎が共演し、当時のルリ子の恋人だったと書かれている蔵原惟繕が監督した「憎いあンちくしょう」。

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異常な早口でのセリフがよく聞き取れないし、脚本も稚拙な部分がけっこうあるのだが、多分、この作品は、当時(1962年)にしてみればかなり斬新なテーマ及び描写だったに違いない。
あの頃の日本の町の様子、ファッションなど見るべき部分も多い。
思っていたよりも、裕次郎の演技が上手かったし、確かに日本人離れしたカッコよさは認めることができる。

そういえば、この頃って、母はよく映画館に連れていってくれたし、洋画だけでなく日本映画も見ていたのに、なぜ日活映画は見てなかったんだろう。
大体、東宝の社長シリーズとか、3人娘の映画とか、植木等などの喜劇には行ったのに。。。
きっと、母は、裕次郎やルリ子、北原三枝などが出演する青春映画は子供には刺激的すぎると思って避けてたのかもね。

なので、長じても、当時の日活映画を懐かしく思い出すようなことがない。
だから、かえって、この小説は新鮮な驚きがいっぱいで、ルリ子の父親の足跡なども含め、戦中戦後史の知られざる事実も大いに勉強にもなり、また純粋に小説としても楽しく読むことができたのだった。

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しかし、ルリ子さん、幼い頃から美少女ぶりが際立っていたらしい。
父親は満州時代にかの甘粕正彦と親交があったが、その甘粕はルリ子の可愛さに目を細め、大きくなったら女優にしなさいと強く薦めたという。
日活に入って、あれよあれよという間に売り出して、美女ぶりもどんどん磨かれ、恋人は、小林旭から蔵原監督、さらにさらに。。。。
結婚した石坂浩二を入れて、とにかくいつも恋人が誰かしらいるという人生。。。。
で、ご本人はいたってドライで、ちいさなことにくよくよしない、男みたいにさっぱりとした性格。
終ったことでぐちゃぐちゃ悩まない。
いいですねえ。
惚れますねえ。。。
「美女に生まれる」というところも、「いつも恋人あり」のところも私には縁遠くて、実際にそういう人生を歩むことがどういうことなんだかも想像の域を出ない。
でも、さっぱりと楽しく生きるのは、さっそく見習いたいわ!