デザート・フラワー
「デザート・フラワー」を新宿武蔵野館にて鑑賞(関東では、ここと千葉でしか上映していない)。

(
以下ネタバレご注意)
ソマリアの遊牧民出身の少女が、強制結婚から逃れるために裸足で砂漠を延々と逃げ続け、ようやくロンドンへと渡る。
その美しさが有名フォトグラファーの目に留まり、彼女はトップモデルとして成功する。
けれど、彼女の物語はそんな単純なサクセスストーリーで終るものではない。
成功した彼女が,雑誌記者の前で、「自分の人生を変えた日」として語り始めたこと、それは記者が予想もしないものだった。
それは彼女が3歳のとき(原作では5歳だった)に受けたFGM=女性性器切除。アフリカの女性たちの大半が受けている、残酷で恐ろしい風習。
彼女は、公の場でその事実を率直に語った、初めての女性となった。
実は、4年ぐらい前、この原作を読んだ。
スーパーモデル、ワリス・ディリーの伝記「砂漠の女ディリー(原題:デザート・フラワー)」。
この本を読む前に、「切除されて」(キャディ著)という本を読み、FGM(女性性器切除)という恐ろしい慣習がアフリカや中東などに存在していることを知った。
あまりに惨い女性差別である。
どんな形でもいい、このおぞましい慣習に反対したいと、私は、日本でFGM反対を唱えるWAAF(Women's Action Against FGM,JAPAN)の会員になった。
この団体は、アフリカで反FGMの活動をしている現地の人々をサポートすることを主目的にしている非営利団体である。
私は会員とはいえ、実際の活動にはなかなか参加できず、年1回の会費を払うだけなのだが、どんなにささやかでも、アフリカの子供たちの役に立てればと、細々とサポートを続けている。
そんな事情があるので、この映画「デザート・フラワー」は絶対に見たいと思っていた。
ワリスを演じているのは、自身スーパーモデルでもある、リヤ・ケベデ。ワリスと同じように芯の強い美しさを持ち、スクリーンを圧倒するオーラが素晴らしい。

サリー・ホーキンス、ティモシー・スポールら、イギリスの実力派が脇を固める。

原作で読んだワリスのドラマティックなストーリーがじっくり描かれていて、見応え十分。
特にFGMの下りは、彼女の告白のシーンにしても回想シーンにしても、もう嗚咽してしまうほどの衝撃と悲しみ。涙なくして見れない。
これは、多くの人に見てもらいたい映画である。
FGMのことを知らない人が、まだまだたくさんいる。知っていても、ここまで惨いものとは自覚していないかもしれない。
映画を見れば、その過酷さ、無意味さがよくわかるというもの。地球上でまだこんなことが残っているなんて、と誰もが怒りを覚えるに違いない。
でも、FGMが伝統として根付いてしまっている国々で、人々の意識を変えることは本当に難しいのだ。
ワリスが国連大使になってFGM廃絶を掲げてから、国家規模でFGM反対を唱えるキャンペーンなども増えてきている。実際に現在ではアフリカの14の国でFGMが法律で禁止された。
でも、伝統、風習というものは、簡単に消えてなくなるものではない。
いまだに毎日8000人の少女がFGMを施術されているのだ。
世界は、理不尽なことばかり。
それが人生、それが人間かもしれないけど、少しでも、その理不尽なことを少なくしていきたい。
自分のできる範囲で何か社会のためにできることを。
新年早々、そんな真面目な思いを新たにしました。。。


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以下ネタバレご注意)ソマリアの遊牧民出身の少女が、強制結婚から逃れるために裸足で砂漠を延々と逃げ続け、ようやくロンドンへと渡る。
その美しさが有名フォトグラファーの目に留まり、彼女はトップモデルとして成功する。
けれど、彼女の物語はそんな単純なサクセスストーリーで終るものではない。
成功した彼女が,雑誌記者の前で、「自分の人生を変えた日」として語り始めたこと、それは記者が予想もしないものだった。
それは彼女が3歳のとき(原作では5歳だった)に受けたFGM=女性性器切除。アフリカの女性たちの大半が受けている、残酷で恐ろしい風習。
彼女は、公の場でその事実を率直に語った、初めての女性となった。
実は、4年ぐらい前、この原作を読んだ。
スーパーモデル、ワリス・ディリーの伝記「砂漠の女ディリー(原題:デザート・フラワー)」。
この本を読む前に、「切除されて」(キャディ著)という本を読み、FGM(女性性器切除)という恐ろしい慣習がアフリカや中東などに存在していることを知った。
あまりに惨い女性差別である。
どんな形でもいい、このおぞましい慣習に反対したいと、私は、日本でFGM反対を唱えるWAAF(Women's Action Against FGM,JAPAN)の会員になった。
この団体は、アフリカで反FGMの活動をしている現地の人々をサポートすることを主目的にしている非営利団体である。
私は会員とはいえ、実際の活動にはなかなか参加できず、年1回の会費を払うだけなのだが、どんなにささやかでも、アフリカの子供たちの役に立てればと、細々とサポートを続けている。
そんな事情があるので、この映画「デザート・フラワー」は絶対に見たいと思っていた。
ワリスを演じているのは、自身スーパーモデルでもある、リヤ・ケベデ。ワリスと同じように芯の強い美しさを持ち、スクリーンを圧倒するオーラが素晴らしい。

サリー・ホーキンス、ティモシー・スポールら、イギリスの実力派が脇を固める。

原作で読んだワリスのドラマティックなストーリーがじっくり描かれていて、見応え十分。
特にFGMの下りは、彼女の告白のシーンにしても回想シーンにしても、もう嗚咽してしまうほどの衝撃と悲しみ。涙なくして見れない。
これは、多くの人に見てもらいたい映画である。
FGMのことを知らない人が、まだまだたくさんいる。知っていても、ここまで惨いものとは自覚していないかもしれない。
映画を見れば、その過酷さ、無意味さがよくわかるというもの。地球上でまだこんなことが残っているなんて、と誰もが怒りを覚えるに違いない。
でも、FGMが伝統として根付いてしまっている国々で、人々の意識を変えることは本当に難しいのだ。
ワリスが国連大使になってFGM廃絶を掲げてから、国家規模でFGM反対を唱えるキャンペーンなども増えてきている。実際に現在ではアフリカの14の国でFGMが法律で禁止された。
でも、伝統、風習というものは、簡単に消えてなくなるものではない。
いまだに毎日8000人の少女がFGMを施術されているのだ。
世界は、理不尽なことばかり。
それが人生、それが人間かもしれないけど、少しでも、その理不尽なことを少なくしていきたい。
自分のできる範囲で何か社会のためにできることを。
新年早々、そんな真面目な思いを新たにしました。。。
