年が明けて数日経った夜。
わたし達は海辺の町にいて、
月に導かれるようにして、
小高い丘に登った。
360度見渡せる景色の中、
月の光があまりにも美しい。
文字通り、言葉も息も、
全てを飲み込む美しさだった。
それは望んで見られるものではなくて
全ては与えられたタイミング。
図らずとも、モノゴトは然るべき
タイミングで起こる。
そんなものなのかもしれない。
目を閉じて、あの日の月を思い返す。
わずか数日前の月なのだけど、
遥か昔に出逢っているようでもあり、
夢か幻か、とも思う。
とにかく、信じ難く、美しい夜だった。
言葉にするのが難しくてもどかしいけれど
あの夜、あんなお月様に出逢えたことが
本当に本当に本当に嬉しい。
目を閉じて、何度でも逢いに行くよ。
優しく照らしてくれてありがとう。
出逢えただけで幸せを感じるなんてね。
嬉しいね。
