日銀植田総裁の会見 質疑応答
会見参加者
(社)日本雑誌協会会員社
(社)日本専門新聞協会会員社
 外国記者登録証
日本インターネット報道協会法人会員
(社)日本新聞協会加盟社が発行する媒体に署名記事等を提供し、十分な活動実績・実態を有する者
------------------------
政策

無担保コールレート 0-0.1%維持
次回までの長期国債、CT社債買い入は3月の決定内容、その後
次回(7月)以降長期国債の減額を決定。
次回’(7月)会合において具体的な減額の計画を決定する。
-------------------------
植田総裁の話

中村委員は買い入れは賛成するが7月の展望レポートなど指標を見て減額を検討すべきで現段階での決定に反対

経済物価動向は
一部に弱めな事象も見受けられるが、全体としては緩やかな回復をしている
緩和的な政策で潜在成長率を超える上昇をすると予想している

物価
生鮮食品を除く消費者物価は輸入物価の低下に伴う価格転化は減衰する一方、賃金上昇に伴うサービス価格の緩やかな上昇が拡大する中で足元2%前半 先行きは政府による経済対策などで前年比を上回る見通し

海外の物価動向、資源価格の動向、賃金の価格設定、経済への不確実性がある、
2%の目標に向けて安定的
--------------------------
以下質疑応答

減額のタイミングは?
どの様なペースで実施?
減額する事で金融緩和の変化は?
⇒3月の見直し、買い入れは予見可能な減額をするが相応な額になる。
今後1~2年の減額ペースを速やかに実施
------------
政策は先行きの物価状勢次第で持続的安定的に実施する。その時々の金融緩和度合を見て決定する。
物価に影響を及ぼしやすい上昇にあると考えている。次回点検して実施する
------------
朝日土井
・減額について金利に任せるという内容は円高に振れると思うが、
・物価目標についての角度は?現状の見通しは?
⇒背景は中長期的な視点から決定した
⇒為替変動の幅や物価へ転化しているか、日々確認して進んでいる。
見通しの角度は上昇していけば短期金利を調整していく。その時の現状を見て決定する
------------
ブルムバーグ伊藤
・自昭の会合で1.2年の期間を減額を決定するというが、段階的なイメージがあるが
そのイメージは?
・1%を超える長期金利は適正化か?
⇒長期的に望ましい状況が1.2年で達成するかは、そうは思わないが、ある程度予見可能なスケジュールとして1.2年としている
⇒長期のインフレ予想が上昇してきている。十分緩和的であるという認識
------------
NHK吉武
・為替が円安に動いているのは引き締めが弱いと受け止められているが、どうかんがえている?
・7月に追加の利上げをする事は?
⇒予告に留めて発表する事にしたのは市場参加者の意見を聞くためにその様にした。
やる限りは相当な額の減額になる
⇒物価情勢に沿って粛々と実施する
------------
毎日浅川
・国債買い入れの1.2年で到達しないと考えているというが、どの位の期間で到達する者なのか? 先行き見通しを
・トヨタの問題消費の現状をどう見る?
⇒到達は現状では何年とは言いずらい。実際に1.2年やって見てから
⇒消費の現状をどう見るかは、トヨタの出荷停止は影響はあるが賃金が緩やかに上昇していくと見ている事と、物価は縮小していくと見ている事に変化はない
------------
日勤 田中
・1.2年とした事は政府の財政との距離感は?
・農林中金が
⇒買いオペがどうするか、財務省、理財局の計画との役割分担は、日銀の政策を明らかにして見て頂いて政府の国債管理政策を明らかにして決定頂きたい
⇒個別の金融機関の内容は言及を避けるが日本の金融システムは安定的
------------
テレ東大江
・7月まで動かないリスクは?
・政策の予見可能な事が市場との対話の難しさについてどう考えているか?
⇒7月まで動かない1.2か月のコストは無い
⇒市場とのコミニュケーションは日頃から伝わる様に丁寧に
------------
ロイター木原
・7月に長期的な減額をするという事は利上げは無いという事が予見できるがどう?
・最近はコストプッシュインフレの再加速が見えるが基調インフレが上振れているとみえるが・・
⇒その時までに経済動向のデータを見て長期買い入れに関する具体案を示す事と、出て来る状勢のデータ次第で短期金利を引き上げる事は当然ありうる
⇒才一の力は減衰してきている、サービス価格に転化している事は上昇してきているという判断に変化は無い。若干の物価上昇の気配はあるが注視して見ていく
------------
産経永田
・短期金利の変更も事前通告なのか、今回限りなのか
・減額の額は相応の規模と表現しているが、市場参加者との開きは?
⇒事前通告は例外的と考えている。短期金利の調整では考えにくい
⇒市場参加者の意見相応となる
-----------
マーケットnews井上
・予想物価上昇率が略2%の物価上昇率になっていると思うが安定的持続的でないという判断なのか?
⇒概ね来年度は2%を上回っておりますが、一部輸入物価の上昇等の物価上昇が見通しの中に含まれている、力の拮抗を見極めたい。
---------
読売川島?
・予告の決定のタイミングは何故?
⇒基本て金は3月以降申し上げた通り枠組みの変更を市場がどの様に織り込むかを観察する必要があり、丁寧に手順を踏んでいる
----------------
TBS高見
・国債の買い入れは折り込みがあると思うが具体策の先送りをしたのか
・為替の動きが何処で転換するといドライバーは何処だ?
⇒提示を先送りしたのは丁寧に決定のっプロセスを踏みたいという事と予見可能なスケジュールを踏みたいという願望とオペの柔軟性を担保する事は難しい。
⇒市場に関するので差し控えたい
----------------
日本テレビ渡辺
・量的引き締めと理解してよいか?
⇒金融市場において国債の満期になれ場減少する事になる、短期的なという投機的な動きを防止する為に予見できる様にしたい。
金融政策的な調整は短期金利の調節を主な調整としたい
------------
東京新聞 白山?
・財政政策の影響がどの様に絡んでくるとおもうか?
・第二の力が支えるのが財政政策であるとする? 
・第二の力を作り出す要因は?
⇒ガソリン補助金の廃止等は家計の支出にとってマイナスになる。今後の第二の力を作り出す要因は賃金が継続的に上昇して、物価が上昇して、更に賃金を押し上げる事を理想としている。
------------
日経 大島
・先々の政策金利の水準の見方を伺いたい。4月には物価見通し通りに推移した場合見通し機関終盤には中立金利近くになるという展望を示していた。これに関する見通しは変更があるか?
・中立金利には幅があると思うが推計では1~2.5%と考えられるが少なくとも1%以上短期金利を上げるという理解で良いか?
⇒長期的な中立金利についての考え方は変わっていない。その上でそれが1~2.5の幅になると計算できるので最低1%かというと、5つ、6つの推計結果の範囲を示していて、1の推計値が統計的に平均で1の場合でもマイナス要因を含んでいますので0.6かも知れないし0.7かも知れないし、1.2、1.3かも知れない。その様な幅がそれぞれについているものです。ですから1%とは必ずしも言えない
--------------
読売新聞池田
・中立金利は4月会見では推定の範囲を絞っていきたいという事を言われていたが進んでいるか?
・段階的に短期金利を調整していくという事だろうとなるが、輸入物価上昇が利上げペースを早めていくことになるのか?
⇒推計値について節目節目で計算して絞っていきたい。金利を引き上げた時にその後の反応がどの様になるのかを丁寧に修正しながら判断
---------------------
ブルムバーグ藤岡
・7月に利上げもあるいるという発言であったが、確信が高まっているという事か?
・相応の規模の減額と言うが、それは非連続的という意味なのか?足元6兆円だがそこから大きな減額になるのか?
⇒4月以降の情勢判断は基調的物価判断は出つつある。見通しに沿った内容、その上で7月の短期金利をどうしたいかを決めたい
⇒7月を待って頂きたい
---------------------
朝日新聞 原
・賃金と物価の好循環を待つという事であるが、現状は悪循環が起きている、もし好循環が起きる要因はあるのか?
⇒基本的にはこれまで指摘してきた事は略0の状態から2%の定常状態にインフレ率、インフレ期待の状態、賃金上昇率をサポートしてきた。これが行き過ぎれば悪循環に至る事例は海外である。物価安定を作り出す事で企業が働きやすい状態を作りだす。ここ1年は多少は生産性の上昇につながる可能性があると考える、これが経済学に沿った内容かというと仮説である。

---------------------
東洋経済 笠(りゅう)
・保有残高をどの程度にド止めるのか?緩和前?イメージを伺いたい
⇒長期的な姿は0の状態であるかというとことではない。
---------------------
ネットメディア土屋
・丁寧にするために市場関係者と会合をも設けるというが、これまでしてこなかったのか?そうじゃなかったので円安になっているのでは?
⇒ヒアリングで意見を調整は難しい性質。方針をアナウンスしてから意見を聞かないと情報のリークの様なリスクがある
---------------------
日経 荒井
・態々市場参加者のヒアリングの場を取るのか?日銀の責任転換をしているのか?
⇒方針を公表したうえでヒアリングを慕い、が責任は日銀
---------------------
日経清水
・中央銀行のバランスシートにはETFについて時間を掛けても0にするという考え方が記されて、エクイティを乗せないという考え方があるのだという事と、実際に存在するニュートラルの状態が望ましいという考え方がある。
この様な考えについて総裁のご意見を
⇒バランスシートは時間を掛けて検討していく
※エクイティー自己資本?
---------------------
ロイター和田
・減額計画を1.2年のものを示すという事であるが、計画をしたらそのまま淡々と実行するのか?
⇒予見可能性と柔軟性とでバランスを取って決めたいので柔軟性を持たせるとしても、記入市場の構造上見えていないものもある為調整する余地をどの位残すかという事である
---------------------