昨日からジャクソンホール会合が始まりました。

 

実は以前に
IMF筆頭副専務理事 前IMFチーフエコノミスト
ギータ・ゴピナート氏
が以下の様に発言しました。
「低インフレをいつまでも待つのではなく昔の政策姿勢に戻ろう」と発言

結果を踏まえて行う政策から、今後はインフレ率の上振れリスクが懸念される為に予防的に動く金融政策を指しており
コアインフレ率が低下するまで政策の維持をする事でもある
現在の以下の件について
1,構造要因というより、供給要因の変化に伴う物価押上要因を想定し
・経済安全保障上のサプライチェーンの再構築
2,フリップス曲線のスティーブ化
・傾きはコロナ禍を経てフラットではなくなった。
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そこで新しい金融運営の考え方ととは(ゴピナート氏の発言より)
1,供給ショックで物価が上がっても以下の時にはアグレッシブに対応
・供給ショックにが広範囲、経済の主要部門に影響
・インフレ率が目標を上回りインフレ率がアンカーから外れやすい
・景気が強く企業コスト増加を価格転嫁しやすい

2,将来低インフレになっても
  以下の時には低金利を長く続ける政策は慎重に
・インフレ率が目標をわずかに下回る状況で
 自然失業率より低位な失業率を続ける

3,非伝統的金融政策もリセッションでないときは慎重に
・フォワードガイダンスは
 経済が予想と異なる動きをする際の免責条項を含める
・量的緩和は
 経済・物価がそれほど悪くない際の使用を慎重に
※量的緩和政策をする場合過熱した場合に急激な引き締めが必要になるリスクがあります。米国景気が悪くなっても量的緩和をすることを期待しない方が良いかも知れませんね。

※日銀はインフレ目標を達成させる為のチャンスと考えて緩和の踏ん張りどころと考えていると想像します。日銀もYCCの修正をしているが、これを撤廃する時は正常化の時であるべきで早すぎる撤廃にならない様に、緩和も十分に行う事が望ましいと考えます。