代々木公園の前を通ったら、ブルーのイルミネーションが見事でした…
毎年、年末に見られるイルミネーション
一見、どうでもいいような…
キリスト教でもない日本人の私達には販売促進の一環としか考えられないはずなのに
私達の魂にほっこりしたエネルギーをはこんでくれるような気がしています
20年ほど前になりますが、余命半年を宣告された友人から、年末に原宿表参道のイルミネーションの画像が送られてきました…
“僕の生命はそう長くないけれど、今日、同窓会の帰りにこのイルミネーションを見たら、死にたくないって切に思った”
メールの本文にはこう書かれていました
翌年の4月に亡くなった彼のお葬式で、奥様にその事を伝えると彼女にはそんなことは一度も言ったことがないと聞いて驚きましたが、今、思い起こしてみると、亡くなった彼もナルシストだったかもしれません
小学校のPTA会長を務め、地域のボランティアには進んで参加する方でしたが、彼よりもママ友の奥様と親しかった私から見ると、彼は家族には全く優しくない、支配的で2人の子供の当たり前の行事、たとえば七五三、お誕生日、クリスマスなどは無意味だと許さず、お料理は好きだったのか、お正月のお節料理だけはご近所の希望者の分も作り、振る舞ってくださいました
そんな彼は亡くなる数時間前に、病院のベッドの上で奥様に一言謝ったそうです…
“今まで優しくしてあげられなくてごめん。君に優しくすると、僕は僕でいられなくなっちゃうんだ”
ご主人の最後の言葉に彼女はそれまでの彼の非情な言動を全て許し、癒やされたと喜んでいましたが、当時の私は私自身が全く同じ身の上とは気が付かず、彼女にいたく同情したものです
自己愛性人格障害には大きく分けて2種類の型があるそうです。
この二つの型に共通しているのは、成長期に両親から育児放棄されていること。
1型はトランプ大統領のように経済的に恵まれてはいるけれど両親からの愛情は皆無。
ただそれに代わるものを受け継ぎ、それによって社会的なパワーと自信を得、現在に至る人
2型は共働きの両親または家にいる片親も愛情表現が苦手で、子どもの頃から親に褒められたことはおろか、ろくに会話もない境遇で育ったタイプ
自分で自分を愛して育むことを学びながら生きているので、他人に愛される努力は惜しまないので一見献身的
自分の家庭を持つことにより王国を築き上げるので、家族をたくみにコントロールするようになります
亡くなった友人も私の夫も両親との関係は希薄でした…
言い争いや派手な親子喧嘩などはないのですが、希薄なのです
育児放棄から来る育児無視
親の子供に対する肉体的虐待と同等な痛手ではないかと思います
自分で自分を愛し抱きしめて寂しさを紛らすのでしょう
そんなことを思うと夫も友人も被害者なので、許してこの胸に抱きしめてあげたくなるのが本音ですが、今はまだ被害者の立場の私には何もしてあげられません
夫もこの世を去る最期の瞬間に気がついてくれるといいですね…
もちろん私のためではなく、自分のために…