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テーさんのスミレカフェー

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さういふひとに私はなりたひ

福島・検討委:内部被ばく議論、当初削除 公開後に追加 (毎日)

http://mainichi.jp/select/news/20121120k0000m040147000c.html


毎日新聞による、福島県民健康管理調査検討委員会を巡る一連の報道の

新しい記事です。


『東京電力福島第1原発事故を受け福島県が実施している県民健康管理調査の検討委員会を巡る一連の問題で、県は19日、情報公開請求後に一部の議論を削除して公開した検討委の議事録を修正し改めて請求者に開示した。内部被ばくの検査で精度が高いとされる尿検査の実施を国側から提案されながら県側が難色を示すやりとが追加された。修正前の議事録に全くなく、専門家は「被害を低く評価するため(少しの内部被ばくでも検出する)尿検査をやりたくないとの本音を見せたくなかったからでは」と批判している。【日野行介】』



10月にも、検討委員会に「議事進行表」なる事前の台本が配布されていた事を毎日は報じてます。

http://ameblo.jp/eric6859/entry-11372189408.html


第三回検討委員会の前日に配られた議事進行表では、「尿検査」について

「WBC(ホールボディーカウンター)の今後の普及とGe半導体の逼迫状況(牛肉等)を考えると、

尿検査でWBCを代替えするのは困難ではないか

と書かれていたとの事。


今回削除されていたのは、記事によると第二回の議事録に含まれる筈だった部分。


『尿検査を巡るやりとりがあったと修正されたのは、昨年6月18日に開かれた第2回検討委(非公開)の議事録。』


尿検査についての議論は、継続的に行われていたという事でしょうか。

それが隠蔽されていたと。



ではどんな議論だったのか。


『この検討委では同県浪江町と飯舘村、川俣町山木屋地区の住民約2万8000人を対象とする被ばくの先行調査について議論した。修正された議事録によると、ホールボディーカウンター(WBC)と呼ばれる大型機器と尿検査による内部被ばく検査を巡り、オブザーバーとして出席した内閣府幹部らが「尿検査を本流に位置づけるべきだ」と指摘。だが、県側は「尿検査よりWBCとみんなが言っている状況で、尿に舵(かじ)を切れない」などと難色を示していた


オブザーバーの内閣府幹部が尿検査を求めたのに対し、県側が難色を示したとされてます。


尿検査はWBCよりも精密な検査が可能な事から、求める声が当初から上がっていた筈ですが。

県の言う「みんな」とは、誰を指しているんでしょうか。



また、議事録から削除された詳しい経緯は以下。


『議事録を巡っては第1~3回の検討委について、県民からの情報公開請求時に実際には作成していなかったのに、職員の手持ちメモに基づき急きょ作成し開示していたことが発覚。県が先月公表した内部調査では「職員の手持ちメモから一部を除いて作成し開示したという不適切な処理があった」と、議論の一部を削除していたことを明らかにしていた。』


議事録自体が当初は作成されておらず、

県民からの情報公開請求があって初めて急ごしらえしたとの事。


その際、元となった職員の手持ちメモから「尿検査」についての部分を削除して議事録をこしらえたと。


中央の官僚もよく使う手口ですね。非公式なメモ。


議事録の作成はもちろんの事、

録音くらいして当然だと思いますが。



で、最後に福島県側の担当者の話。


『県健康管理調査室の佐々恵一室長は「元々の議事メモはここ(調査室)にあったが、誰がどういう意図で(情報公開時に)削ったかは分からない」と話している。』


つまり「誰かが、ある意図に基づいて隠蔽した」という事ですね。


相当不気味な職場に感じるのですが。




ブラウザ復活しましたので、慣れた書き方に戻します。


福島と比較する為に他県でも子供の甲状腺検査が始まったそうです。

第一弾は長崎県。


長崎でも子どもの甲状腺検査 (NHK長崎)

http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5033628821.html


『原発事故を受けて、福島県が行っている子どもの甲状腺の検査で見つかったしこりなどが事故による影響かどうかを見極めるため、長崎大学は、県内でも18歳未満の子どもを対象にした甲状腺の検査を今月から始めました。』


福島と同じ方法・同じ基準で検査を行い比較する、という訳ですね。

でも被験者数はどうなんだろうか。


『福島から地域的に遠く放射線や甲状腺の専門家が多い長崎大学は、国の委託を受けた学会に協力して今月から長崎大学の附属幼稚園と附属の小中学校に通う子ども、およそ1100人を対象に甲状腺の超音波検査を始めたということです。
長崎大学では、来年3月までにデータをまとめて国などに報告するということです。』


長崎では1100人検査。

・・・ちょっと少ない気が。これで100万人に1人の病気を比較出来るんですかね。


しかも長崎大学。しかも付属の小中学校の子供対象。


なんだか落ち着かない気分になります。




朝日の記事と合わせると、他にも色々判ります。


甲状腺検査、長崎でも 環境省、福島の子どもと比較 (朝日)

http://www.asahi.com/politics/intro/TKY201211190881.html?id1=2&id2=cabcbbca


手元の朝刊に同じ記事が載ってたので要点だけ。


●長崎の他、青森と山梨での検査も検討中。

 3県の被験者数は合計4500人。調査結果は年内に出る予定。


●長崎大付属の小中学校の他、県内の高校でも検査予定。


●先のNHKの記事にある「国の委託を受けた学会」とは、

 「日本乳腺甲状腺超音波医学会」。


JAB 特定非営利活動法人 日本乳腺甲状腺超音波医学会

http://www.jabts.net/index.html


栃木に事務局があるのか。


●検査結果は個別に保護者に通知される。




長崎の甲状腺データは、2000年に山下俊一氏自身により行われた分もありますので。

http://ameblo.jp/eric6859/entry-11407687127.html


こちらも念頭に置きながら、慎重に経緯をチェックしていく必要がありそうです。


最近、他人のふんどしで相撲を取ってばかりな気もしますが(^_^;)

こんな話がありました。


「当分の間、摂取及び出荷を差し控えるよう」という総理指示が、
 福島県など東北・関東各県知事に (秋場龍一のねごと 様)


ほぼタイトルの通り。
摂取・及び出荷を控える食品リストが、「総理指示」の形で出されていました。

首相官邸災害対策ページ

ページ中央の「直近の政府発表」の中にありますが、
11月13日~16日にかけて福島・宮城・岩手・群馬・千葉に対する「総理指示」が出ています。

試しに「岩手県」の1ページを見てみますと


やはり「ソバ」や「シイタケ」等の、特に汚染が顕著な食品が対象になってます。
この後にもまだまだ続いてますが、とにかく「総理指示」で摂取や出荷を控えなさい、と。


ところで、何故岩手県から見たかと言えば以下の記事。

大阪でがれきの試験焼却へ 運搬船が宮古を出港 (岩手日報)



宮古市から大阪に向けて、広域処理のガレキが出港したんですね。

科学的根拠も何も無いんですが、
件の「総理指示」と合わせて簡単に少し考えてみましょう。


文科省のマップで岩手県を見ても、北部には色は付いてません。
(1万ベクレル/㎡以下で括られる範囲、という事)


このマップに手を加えて、
宮古市を赤印で、「総理指示」が出た地域に青印を付けてみると次のようになります。



宮古市、囲まれてますね。


断っておきますが、何ら科学的な話ではありませんので。
宮古市を攻撃する意図も無いです。

ただ、もう少し慎重になった方が良いと思うんですね。

後から後から新たな汚染が出てくる現状を、皆さんご存知の筈です。
そして汚染による健康リスクについて、2つの異なる考え方があるのもご存知の筈。


ICRPの計算式への批判に対して、
「ICRPがそう言っているから大丈夫」と答えているのが、大阪市であり政府です。

「安全なガレキだけを受け入れる」

では、何を以って「安全」とするのか。

もう少しだけ、慎重に考えるべきだと思います。







前回続き。

福島県で新たに「甲状腺がんの疑い」の子供が1人見つかりましたが。
その後の報道では「16~18歳の女性」だったそうです。

甲状腺「直ちに2次検査」初判定 福島の放射線影響調査、女性1人 (東京新聞)
甲状腺がんの疑い 福島県直ちに2次検査、初めて1人判定 (河北新報)

年齢的には子供と言うより「若い女性」になりますね。
発症率への寄与は判りませんが、ちょっと気になります。


ところで。

前回引用のブログ「長崎と福島の甲状腺異常の差」の話が出ていましたが。

子どもたちの甲状腺異常:福島(2011~2012)と長崎(2000)の差が著しい!
 (意識屋のブログ 様)


これについて少し調べた所、既に結構議論されており、
批判意見が色々出てました。


福島の甲状腺調査 「見つかった甲状腺ガン」は原発事故の前からあった
 (信貴山ネコの憂うつ 様)


考察が非常に丁寧で参考になったブログです。
同様に、ここから辿ったのが以下の2つ

放射線の健康影響をめぐる誤解 片瀬久美子 (SYNODOS JOURNAL)
子どもたちの甲状腺異常:福島と長崎の差が著しい!というデータの見方
 (togetter)


専門的で難解でしたが、
とりあえず件のブログへの主な批判として挙げられているのが「判定基準の違い」。

長崎のデータは「5mm以上」の結節を「陽性」としており、
「5mm以下」はカウントしていないそうです。

反面、福島のデータは「5mm以下」を「A2判定」として数に含めている。


その為、前回引用のブログで「のう胞」の率が
福島・・・35.11%
長崎・・・0.8%

とされているのは、判定基準の違いを見落とした比較であるとの事。

「5mm以上」で基準を揃え、
また「のう胞」でなく、これも基準を揃えて「結節」のみを見た場合、
福島・・・0.37%
長崎・・・0.0%

となり、被験者数の差を考慮すればほぼ差は無くなるとの事。



だそうです。

資料をよく読まずに単純な比較は出来ない、という事ですね。
説得力のある説明だと思います。


さて。
では単純比較が難しい以上、残るのは

100万人に1人の病気である「子供の甲状腺がん」が、
調査結果8万人の中から2人目が見つかろうとしている


この事実のみですかね。

あと加えるなら、福島の場合
A2判定  35.3%(H23年)→43.1%(H24年)
B判定   0.5%(H23年)→0.6%(H24年)


一年間で割合が増加してる事も重要です。


この辺りについても聞きたい所ですね。










今回からしばらく、記事タイトルに直接リンクを貼らせて頂きます。
「★」マークのタイトルからどうぞ。

福島、甲状腺がん判定へ 子ども1人「2次検査必要」 (東京新聞)

東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べるため、福島県が18歳以下の約36万人を対象に行っている甲状腺検査の1次検査で、がんの疑いがあり「直ちに2次検査が必要」と初めて判定された子どもが1人いることが17日、関係者への取材で分かった。
18日に開かれる「県民健康管理調査」検討委員会で報告される。


ニュースは選挙一色の中でも事態は着々と進行してます。

上の記事は共同の配信ですが、この書き方だとまるで「甲状腺がんの子供」が初めて見つかったみたい。
今回はまだ「疑い」とは言え、確定すれば当然2人目な訳ですが。

一応、9月に最初の1人が発見された時の記事は以下
甲状腺がん1人確認 福島医大「放射線の影響ない」 (福島民報)


100万人に1人の病気なのに、既に2人目が出ようとしているのが現状。

ところで福島県のHPで「年齢(5歳階級別)人口」を見ると、
福島県の0~14歳人口は平成24年10月時点で約25万人です。

福島県の推計人口 (福島県現住人口調査結果)


この「発症率」の問題について、興味深い情報を載せておられるブログがありました。

子どもたちの甲状腺異常:福島(2011~2012)と長崎(2000)の差が著しい!
 (意識屋のブログ 様)


2000年に行われた、山下俊一氏のチームによる長崎県の調査データを例に出されてます。
これを今年3月の福島県民健康調査結果と比較した所、「のう胞があった子供」の率は

福島県(0~18歳 2011~2012年)・・・ 35.11%
長崎県(7~14歳 2000年)・・・  0.8%


だそうです。

長崎県のデータは英語なので僕には読めないんですが、コメント欄も含め参考になりました。

こういう「事故前との比較」は公式に出されて然るべきですよね。
今回のが「2人目」と確定されれば尚更です。


とりあえずそれだけ。