規制庁が進めている新安全基準案。
その中に、原発の真下が活断層であっても「建設可能」と解釈し得る
文言が仕込まれている事を、「しんぶん赤旗」が報じています。
原発直下に活断層で容認も 規制委チーム 地震・津波の新基準案 (しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2013-01-30/2013013001_02_1.html
問題の部分を引用。
『地震や津波に対する原発の新基準について検討している原子力規制委員会の専門家チームの会合が29日開かれ、新基準の骨子案をまとめました。前回まで意見が分かれていた活断層の扱いについて、原子炉建屋など重要施設の真下に活断層があっても、地表にずれが表れていなければ認めると書き込むなど、前回よりも緩めた内容になっています。』
『骨子案は、活断層と原発の関係について、「将来も活動する可能性のある断層等の露頭が無いことを確認した地盤に設置する」と規定。原発の真下を活断層が走っていても、「露頭」(地表に表れた断層)がなければ、設置できるというものです。』
原発直下に活断層が存在していても、「露頭」が無ければOKだと。
「露頭」の例。
http://www.sci.yamaguchi-u.ac.jp/iwluj8/news/aggregator?b_start:int=139
こういった物が地上に現れていなければ良い、という事らしいですが。
でも志賀原発みたいに、
断層の地上部分が建設時に削り取られたケースは?
今後色々と議論を呼びそうです。
尚、この「文言の解釈」についてですが。
他紙は今の所、基本的に「規制強化」のニュアンスのみ。
<原子力規制委>断層上に重要施設認めず…安全基準骨子案 (毎日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130129-00000031-mai-soci
規制委が地震・津波の安全基準骨子案、活断層の年代範囲を拡大 (朝日)
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR201301290133.html
早い段階で問題提起した「しんぶん赤旗」は、GJですね。
ところで。
今回の新基準については、昨年の段階で既に布石が打たれていました。
http://ameblo.jp/eric6859/entry-11341264862.html
http://ameblo.jp/eric6859/entry-11350767609.html
昨年8月に、当時の保安院がこの話を進めてたんですね。
それが半年を経て、いよいよ実行されつつある。
サラリと出して来ても、ちゃんと経緯を見てますからね。