スリーマイルで起きた事 | テーさんのスミレカフェー

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唐突ですが、スリーマイル島(TMI)原発事故について。


馬鹿なりに、少しだけ振り返ってみます。


まずジャーナリスト・烏賀陽弘道氏の記事


スリーマイルからフクシマへの伝言(その1・2)

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36750

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36834


大雑把に分けて、

「その1」は主に技術面、「その2」は健康被害について書いておられます。


僕が特に気になった部分は、まず「その2」から。



●マジョリー・アーモッドによる調査

事故直後から周辺地域で訴えられていた症状として挙げられる、

『吐き気。嘔吐。下痢。水疱。脱毛。かゆみ。ヒリヒリした皮膚の痛み。関節の激痛。生理不順。』

(「その2」・3ページ目)


●心臓病の増加

ピッツバーグ大学による、半径8km圏内の住民に対する第一回(2000年)・第二回(2003年)調査の結果、

『死亡率を押し上げた原因は主に心臓病だった。心臓病は被曝と関連付けられていない。』(2000年)

『TMI群の心臓病による死亡率が上昇した。』(2003年)



「吐き気」「下痢」「脱毛」といった訴えは、福島事故後の日本でも聞かれる所です。

「鼻血」についてはここでは入っていないようです。


心臓病については、ピッツバーグ大の調査でも被曝との関連は認められてませんが、

ここでもやはりバンダ博士が言う「セシウムの心筋への蓄積」が、どうしても気になります。



ところで。


烏賀陽氏の記事と合わせて以下の2つも読んだのですが、色々と補完される部分がありました。


中尾ハジメ 『スリーマイル島』

http://www.kyoto-seika.ac.jp/nakao/archives/tmi/three_mile_island.html


21世紀核時代 負の遺産 「スリーマイルアイランド原発」上・下 (中國新聞)

http://www.chugoku-np.co.jp/abom/nuclear_age/us/020428.html



中尾ハジメ氏のルポは分量が多いですが、例えば文中「Ⅳ」章などに収録されている住民の声を見ると、

周辺地域で事故直後に「金属の味」を感じたと言う声が、非常に多い事が判ります。

(※金属の味については、中國新聞の記事にも出て来ます。)


これも、今の日本でも多く聞かれる所ですね。


中野氏のルポでは

「放射線によりイオン化した空気の味を感じている」とする、ゴフマンの解釈を載せておられます。


また中野氏は金属の味だけでなく、

空気自体が青色に見えた」とする声も記録されていますが、こちらは原因不明のようです。


その他、白い物質が落ちた」との声も。

これなどは、飯館村に落ちた例の「ぼたん雪」を連想させます。




また事故後の報道について、ちょっとした部分ですが。


烏賀陽氏の記事から、次の部分


『ところが公表のすぐ後、地元新聞が「州の調査には半径5マイルの外に住む住民のデータが

多数混入している」と暴露して、政府は激しい非難を浴びた。』 (「その2」・3ページ目)


中野氏のルポで、この「地元新聞」の当時の記事と思われる日本語訳を読む事が出来ます(Ⅵ章)。




最後に、

福島でも問題になっている「汚染水」について。


烏賀陽氏の記事から。


『ちなみに、現場で発生した大量の汚染水は、処理方法がないまま残された。フィルターやイオン交換機を使っての浄水作業は行われたが、放射性物質は完全には除去できない。サスケハナ川に放水する案もあったが、地元の反対が強すぎてとても着手できないのだ。1060万リットルの汚染水が残った。うち840万リットルは気体にして大気に放出する方法で処理された。』 (「その1」・6ページ目)


これについても、

中國新聞の記事を合わせて読むと、もう少し詳しく知る事が出来ます。


『彼が言う「痛い教訓」とは、七九年の二号機の事故時の放射線放出量が「膨大な量」に達しながらそれを裏付けるデータがないこと。もう一つは事故時に炉内にたまった八千七百キロリットルもの放射性廃液を、NRCが許可を出し、九〇年に大気中に蒸発させてしまったことである。』


『「廃液にはトリチウムをはじめ、セシウムやストロンチウムが含まれていた。川への投棄は裁判で阻止できたが、大気へ蒸発させるという無謀なやり方を止めることができなかった。結局、周辺住民は二度にわたって相当量の被曝をしながら『わずかに放射線を含んでいるだけ』という会社側のごまかしを覆せなかった」と悔やむ。』



膨大な汚染水の処理に困った結果、アメリカでは「蒸発させる」という方法が取られた訳ですが。


福島ではさらに桁外れの量。

いま現在で20万トン以上ですから、最低でも二十数倍の量を処理せねばならない事になります。


この方法が日本でも取られるかどうか判りませんけど。


量が量だけに、さらに強引な形で進められるんじゃないかと心配です。