3・11直後に被災地支援に派遣された米空母の乗員が、米裁判所に東電を提訴しました。
国内記事は主に共同通信ソースの模様。
米兵が東電に巨額の賠償請求 「震災支援で被ばく」と (東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012122701001472.html
東電に巨額の賠償請求 トモダチ作戦参加の米兵 (産経)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121227/amr12122718360006-n1.htm
東電:米兵8人が巨額の賠償請求「震災支援で被ばく」 (毎日)
http://mainichi.jp/select/news/20121228k0000m040030000c.html
以上3紙は同じ文章。
『東日本大震災後、三陸沖に派遣された米原子力空母ロナルド・レーガンの乗員ら8人が27日までに、東京電力福島第1原発事故の影響が正確に伝えられなかったため、被ばくして健康被害を受けたなどとして、同社を相手に損害賠償を求める訴えを米連邦地裁に起こした。請求額は少なくとも数十億円とみられる。米メディアが伝えた。
乗員らは、米軍による被災地支援の「トモダチ作戦」で急派され、搭載機が発着する飛行甲板などで作業していた。在日米海軍司令部(神奈川県横須賀市)は「こうした訴えがこれまでに起こされたという話を聞いたことはない」としている。』
朝日はもう少し詳しく書いてます。
トモダチ作戦の兵士、東電提訴 「情報開示怠り被曝」 (朝日)
http://www.asahi.com/international/update/1227/TKY201212270729.html
『米メディアによると、東日本大震災での米軍の救援活動「トモダチ作戦」に従事した兵士8人が、「東京電力が情報開示を怠ったため危険なレベルまで被曝(ひばく)した」として東電を相手取り、損害賠償を求めて米サンディエゴの連邦地裁に訴えた。
訴えたのはカリフォルニア州を母港とする米空母ロナルド・レーガンの乗組員8人。東電が米軍に「間違った安全感覚」を植えつけ、「脅威となるほどの放射能レベルではなかったという錯覚を起こさせた」と主張。損害賠償として1千万ドル(約8億6千万円)、詐欺や怠慢などへの懲罰的賠償として3千万ドル、医療費をまかなう1億ドルのファンドの立ち上げを求めている。
東京電力広報部は「提訴されたとの報道は認識している。訴状が届いていないのでコメントできない」としている。 』
「米メディア」と書かれてますが、今の所日本語で読めたのはブルームバーグのみでした。
東電を米空母乗組員が加州で提訴-原発事故で虚偽発表と主張 (ブルームバーグ)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MFOML56K50ZB01.html
『福島第一原子力発電所を所有・運営する東京電力を米軍の原子力空母乗組員8人が訴えた。放射能にさらされた上に、東電が危険性について虚偽の発表をしたと主張している。
米カリフォルニア州サンディエゴにある連邦地裁に21日提出された訴状によれば、米空母ロナルド・レーガンに乗船していた8人は、2011年3月11日の東日本大震災後の災害救助活動に関わっていた。地震と津波の被害を受けた福島第一原発はメルトダウン(炉心溶融)を起こした。
訴状は、福島第一原発での放射能漏れが乗組員らに脅威をもたらすことはないとの誤った印象を東電と日本政府が共謀してつくり出したと主張。その結果、原告らは安全ではない原発に近過ぎるエリアに入り、放射能にさらされたと原告の弁護士らは指摘している。
弁護士らは日本政府は「全てがコントロールされている」と言うことで空母乗組員を安心させたが、「原子炉のメルトダウンについて真っ赤なうそをついた」とし、「原告は今、放射能汚染と被ばくに一生耐えなければならない」と訴えた。
原告の空母乗組員は各々、損害賠償1000万ドル(約8億6000万円)と懲罰的賠償金3000万ドルに加え、健康状態をモニターし治療を受けるための費用を賄う1億ドルの基金の創設を命じる判断を求めている。
東電の広報担当、国影祐介氏は27日の電話取材に対し、「訴状が届いていないためコメントは差し控える。訴状の内容を精査した上で対応策を検討したい」と述べた。 』
訴状の文面の表現に、朝日の記事とは微妙な差異がありますね。
また細かい部分ですが、東電の広報担当者の名前も朝日には書かれてない。
とりあえず、米裁判所の判断次第ではややこしい事になりそうな気配です。
原告の主張が一部でも通れば、必然的に次は
「なら、自衛隊員は?」
「なら、福島県民は?」
と、なりますもんね。