原発、断層ずれても運転可能に 保安院が新基準導入へ (東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012082801002324.html
(要約)
原発直下に地盤をずらす「断層」があっても原発の運転継続の可能性を残す、新たな安全評価基準の導入を、原子力安全・保安院が検討していることが28日、分かった。
新基準では、これまでは活断層と判断される可能性があった一部の断層について、原発の直下にあっても、原子炉建屋などに影響が生じないと評価されれば原発の運転継続も可能になるとみられる。
原発の真下が活断層でも、基準の方を吊り上げれば無問題。
完全に狂っている。
彼らが真面目に一生懸命こういう事を考えてるのなら、狂気ですね。まさしく。
と言っても前からそうでしたが。
作業員の被曝限度も吊り上げたし。食品の基準値も吊り上げたし。
年間1mSvも(彼らの中では)吊り上げて、今や子供に20mSv。
水道水が汚染されても、測定下限を吊り上げれば次の日から「不検出」。
これもおそらく「東大話法」や「霞ヶ関文学」と同系統の欺瞞ですが、
原発事故という問題に対してもやってしまう所が、既に現実感覚を喪失してると言えます。
基準以前に活断層の再評価自体も、着々と「問題ない」とされつつあります。
川内など5原発、「敷地内に活断層ない」と結論 (読売)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120810-OYT1T01238.htm
北陸電が断層再調査を開始 委託先は過去調査と同じ (47NEWS)
http://www.47news.jp/CN/201208/CN2012081001003006.html
島根原発「影響わずか」=活断層連動で試算-泊など4原発も・保安院聴取会 (時事通信)
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012082800955
保安院は元々、電力会社の評価を追認する組織。
今回の基準吊り上げが通れば、さらに追認が容易になる訳ですね。
もっとも今後、それをやるのは原子力規制委員会。
今回の目論見は「布石」の意味もある気がします。
規制委員会の人事には、地震の専門家として島崎邦彦氏が就任予定。
最悪の場合「政府から独立した機関」として、保安院より強力な追認体制が敷かれる危険があります。
もちろん世論の反発があるとは言え、今回の件を見る限り
そこに向けた動きが周辺でも始まっている、という事でしょうか。