ちょっと疲れが激しいので、手短に今日の株主総会のことを。
結果は東西とも株主提案は全て否決。
反面、会社提案はほぼ全面的に承認された形。
関電の八木社長は勢いづいたのか「脱原発は絶対に無い」とのたまう始末。
大変ひどいものですが、ある意味では当然の結果でした。
株主総会は民主主義ではなく資本主義。
「一人一票」ではなく「一株一票」なので、大株主の発言力が大きくなるのは当然。
僕らは選挙で議会をコントロール出来ますが、企業活動を直接左右する事は出来ない。
この辺りのジレンマは、マイケル・ムーアの映画『キャピタリズム』でも少し触れていました。
その問題はとりあえず置いておくとして、
今回大株主の多くは会社提案に賛成し、株主提案に反対した訳ですね。
大手マスコミは裏事情を報じませんが、スポーツ新聞は「委任状」を巡る暗闘について書いてます。
東電株主総会で批判噴出「茶番だ」「出来レースだ」 (スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/06/29/kiji/K20110629001110550.html
東電の株主総会、議決数130万6633でそのうち委任状は107万8015。
事前に東電は主要株主から委任状を集めていたため、結果はあらかじめ決まっていたという事。
関電は不明ですが、同様の工作は当然あったと考えるべきでしょう。
このような委任状争奪戦は経営の世界では「プロクシーファイト」と呼ばれ、常識だそうです。
ところで、経営の門外漢の立場から見ると「何故大株主が委任状を渡す必要があったのか」が
引っかかります。
東電・関電の主要株主を見ると、別に普通に議決を取った所で結果は同じ意外ありえない構成です。
東京電力 主要株主
http://www.ullet.com/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B/%E5%A4%A7%E6%A0%AA%E4%B8%BB
関西電力 主要株主
http://www.ullet.com/%E9%96%A2%E8%A5%BF%E9%9B%BB%E5%8A%9B/%E5%A4%A7%E6%A0%AA%E4%B8%BB
東京都・大阪市以外は、東西とも大手銀行や保険会社が大株主。
さらに一部は東西で重複しています。
また、さらにこれらの大株主の株主を見ていくと、そこには東電の名前も。
持ちつ持たれつで、財界のネットワークが繋がっているようです。
どう考えても原発維持による経営維持を望む面々ですよね。
だから何も委任状を集めずとも、最初から勝負は見えていた筈なんですが。
一つ理由が浮かぶとすれば、「誰が株主提案に反対したか判らなくさせる」事でしょうか。
今の体制を変えたくない。でも名前を出してイメージを損なうのは困る。
そんな姿勢が見え隠れしてるような気がします。
経営の世界に詳しい人がおられたら、ぜひ教えてほしい所です。
あーでも本当にこれって深刻な問題。
だって例えば、パパはこの保険会社の代理店の社員かも知れない。
叔父さんの工場はこの銀行から融資してもらってるかも知れない。
市長は地域の商工会議所が後援者。叔父さんの工場も当然商工会に所属してる。
クモの巣みたいなネットワークが僕らの社会生活に張り巡らされてる形。
どうすりゃいいんだろうか。
やっぱり選挙で議会を変えていくしかないのかな。
でも一つハッキリ判りました。
資本主義に対立する概念は、社会主義ではありません。
民主主義です。